熱中症対策日本一を目指す熊谷市で5月12日、塩アイスキャンディー「しおくま」が発売された。販売はSPROUT(スプラウト)。
昨年7月に国内最高気温を記録した同市で、この暑さを逆手に取り、新しい暑さ対策商品を開発したいと市内在住の鎌田仁美さんが企画した。
「暑くなるとアイスばかり口にする子どもを見て気が付いた」という鎌田さん。「口当たりの良いアイスは暑い時に食べやすいし体の中から冷やすことができる。一緒に塩分も取れたら良いのでは」と地元のジェラート専門店に商品開発を持ち掛けた。
熱中症対策にはスポーツドリンクや塩あめなど塩分が摂取できるものが既出しているがアイスは種類が少ない。塩水のままでは味が良くなく、アイスのように甘すぎても後味がべたべたする。試行錯誤の末、かんきつ系の果汁とゼラチンを入れることで、食感が良く塩分も取れるアイスキャンディに仕上がった。購入した客からは「食べやすい」「大きさがちょうどいい」「くまのマークがかわいい」との声が聞かれた。
鎌田さんは「さっぱりして、プルプルもちもちとした口当たりの良いアイスキャンディができた。手に持って手軽に食べられる大きさなので、子どもからお年寄りまで、野外で働いている方やスポーツに取り組む若者にもお薦めしたい」と意気込む。「今後はイベントでも販売する予定なので徐々に知ってもらえられば」とも。
価格は210円(イベント時は200円)。ネット販売のほか、同市のうどん体験施設「よりみち屋」で販売する。