立正大学熊谷キャンパス(熊谷市万吉)で7月20日、視覚障がい者伴走・伴歩(ばんぽ)講習会が開催される。主催のNPO法人ベアリスランニングクラブでは現在、参加者を募集している。
ベアリス公開講座の一環。同クラブは、レース志向のランナーだけでなく、健康づくりのウォーカー、視覚障がいランナーなどが加入するランニング・ウオーキングクラブ。
同クラブではランニングに関する公開講座を定期開催しており、今回の講習会では2020年東京パラリンピックの開催を前に、慢性的な人材不足が課題となっている「伴走者」がテーマ。当日は伴走ロープの持ち方や、言葉でコース状況や地形を伝える方法など、伴走の基礎を学び、実技として伴走体験を行う。当日講師を務める同クラブの進藤充さんによると、伴走するための資格は特に必要無く、各地で行われるさまざまなマラソン大会でも活躍の幅はあるという。
「伴走者側から見ると、視覚障がい者の目になることで価値観が変わったと感じるという声や、伴走を通して築いた信頼関係で、プライベートでも付き合いがあるという例もある。一方、視覚障がい者側から見ると、伴走者が頼みであるため、改善点や要望を言いにくいことが問題点として指摘されている」とも。
進藤さんは「今回の講習では参加者に視覚障がいと伴走に関する正しい知識とコツを身につけ、視覚障がい者側に立って考えながら共に走ることの楽しさだけでなく、競技以外の時間のコミュニケーションの楽しさも伝えたい」と話す。
開催時間は14時~16時。参加無料。問い合わせはベアリスランニングクラブ地域交流委員会(TEL 090-4958-6257)まで。