行田市選挙管理委員会は現在、市役所内期日前投票所(行田市中央)に子どもが模擬投票を体験できる「こども投票所」を設置している。
若い世代に向けて親子で一緒に投票所に行くきっかけをつくり、投票率向上を狙うと同時に、子どもの頃から投票所へ行くことで選挙や政治を身近に感じてもらい、将来につなげようと今回初めて実施した。
対象は家族と一緒に埼玉県知事選挙の期日前投票に来た18歳未満の子ども。期日前投票所内の専用受付で投票用紙を交付する。行われているのは「キャラクター投票」で、行田市のゆるキャラ「こぜにちゃん」「フラベエ」「行田豆吉」が立候補し、子どもたちは好きなキャラクターを1つ選んで投票用紙に丸を付け、実際の選挙にも使われる投票箱に投じる。後日投票した人の中から抽選で10人にゆるキャラグッズなどの記念品を進呈する。
家族で期日前投票に訪れた小学3年の女子児童は「投票所は静かで怖いと思っていたけど、投票できて面白かった。横の人が書くのを見られないようにしてあって、一人一人の意見が大事なんだなと思った」と話していた。投票を見守っていた母親は「成人して初めて投票した時、説明はあったものの周りをきょろきょろしながら不安だったことを思い出した。経験しておくことで将来選挙に行くときの後押しになれば」と話した。
投票は8月24日まで。開票結果は27日に市ホームページで公表する。