創業の基礎知識を集中的に学べるセミナー「創業塾」が9月14日から、熊谷市立商工会館(熊谷市宮町)で始まる。
熊谷市特定創業支援事業として始まった創業塾は、創業を考えている人だけでなく、事業アイデアはあるものの創業には結び付けられない人、いずれ独立を考えている人、後継者や第二創業の人などを対象に、創業の心構えやマーケティング、財務会計、ビジネスプランの作り方などを支援。これまでの受講生は539人。2018(平成30)年の受講生30人のうち、今年7月末現在で6人が創業した。
9月14日から1週間置きに計5回のカリキュラムで、中小企業診断士や税理士、社会保険労務士、行政書士を講師に、経営に必要な知識、財務や人材育成、販路開拓について学ぶほか、先輩起業家の体験談も聞くことができる。
市内飲食店「母めし食堂のうカフェ」の小林由紀子さんは「経営に関することは受講するまで何も知らなかった」と話し、「数字の見方や事業計画など具体的に必要なことが学べて、その道のプロにリアルな話が聞ける貴重なセミナーだった。講義は厳しい内容でも、話し方ややりとりから講師の方の温かみのある人柄が伝わってきて、地元で安心して始められると感じた」とセミナーを振り返る。「困ったら誰に相談すればいいのか、つながりを作る機会になったことも大きい」とも。
熊谷商工会議所の鈴木将史さんは「熊谷市はアントレプレナーにとても優しい町。創業支援が手厚く、空き店舗補助金や熊勉会、ビジネスプランコンテストなど、多くの支援が受けられる。熊谷商工会議所の中心的な事業として広くアピールしていきたい」と意気込む。
受講料は5,000円。定員は30人。申し込み締め切りは9月11日。