熊谷の寺院「妻沼聖天山」(熊谷市妻沼)で10月1日、「第10回ピンクリボンデーinくまがや記念大会」開催に合わせて境内にある「貴惣(きそう)門」と「平和の塔」をピンク色の光で照らし出す「ピンクリボンライトアップ」が始まった。
同ライトアップは、「くまがやピンクリボンの会」が乳がん検診受診率向上と乳がんの早期発見・早期治療の重要性を呼び掛けるピンクリボン活動の一環。「熊谷の力」プロジェクトとしても行う。
この日行った点灯式では、来場者のカウントダウンで平和の塔と貴惣門が一斉に点灯した。境内がピンク色に染まると来場者から歓声が上がり拍手が起こった。会場では点灯式に合わせて歌や踊りのステージイベントやオリジナルピンクリボングッズ販売、最新型乳がん触診モデル体験、ピンクリボン記念御朱印頒布、おっぱいまんじゅう販売を行った。
境内に続く参道には約200個のルミナリエバッグを並べて「参道キャンドルナイト」を実施。くまがやピンクリボンの会の「生命の授業」を受けた市内中学校の生徒らが描いたメッセージがキャンドルの光で浮かび上がった。
同会代表理事の栗原さんは「10回目の記念大会にふさわしいライトアップ。私たちの活動に賛同してくださった全ての方に感謝したい。美しくライトアップされた平和の塔や貴惣門をご覧いただくとともに、がん検診への理解を深めていただき、家族やパートナーとがんについて話す機会を持つことで受診行動を促したい」と話す。「今日は熊谷市で『がん対策推進条例』が施行された記念すべき日、これからも乳がんやがん啓発活動を続けていく」とも。
友人に誘われて来たという女性2人組は「聖天様がピンクになるなんて想像できなかったが、縁結びの神様らしくていい」「踊りと歌のライブがピンク色のライトアップと合わさって幻想的ですてきだった。2人で検診に行ってみようと話していた」と笑顔を見せる。
点灯時間は17時~19時。10月31日まで。