妻沼聖天山歓喜院聖天堂(熊谷市妻沼)で1月4日、演奏会「ウィーンの物語と日本の伝統」が行われる。
熊谷市妻沼出身でウィーン在住のオペラ歌手・岡崎麻奈未さん(崎=たつさき)をメインゲストに招く同演奏会。前半はなじみのあるモーツァルトのメロディーに乗せて、ドイツの詩人・ゲーテの「ファウスト」を日本語で歌うオリジナル音楽劇。後半は箏曲家の鈴木創さんとクラリネット奏者の後閑由治さんを交え、日本とウィーンの音楽を融合し演奏する。2017(平成29)年、「桜」をテーマに行った演奏会では200人の満席だった。
音楽劇は、モーツァルトとゲーテがもし同じ時代に生き出会っていたらどんなに素晴らしい作品が生まれていただろうかと想像し生まれた。岡崎さんがモーツァルトに扮(ふん)し、ゲーテ役にウィーン在住のヤクブ・カヴィンさんを迎える。岡崎さんは「モーツァルトが唯一、ゲーテの詩で曲をつけた『すみれ』という曲を弾き語りするところから始まり、ゲーテがモーツァルトに作品に曲をつけてほしいと依頼、『ファウスト』の詩を日本語で歌い上げる。トルコ行進曲やシンフォニー、ソナタ、夜の女王のアリアなど誰でも一度は耳にしたことのあるモーツァルトのメロディーを集めた」と話す。歌詞はゲーテのファウストの詩を岡崎さんが訳したもの。岡崎さんは「お客さまを未知の世界へと誘うとても良い作品になると思う。皆さまにお会いできることを楽しみにしている」と話す。
同演奏会の実行委員会は婚活パーティーや昭和祭りなど、妻沼地域の活性化を目的としたイベントを開催する市民団体「めぬま商人会」が中心。実行委員の中里功さんは「聖天様の本殿の床に座って観覧する。車いすの方、お身体の不自由な方には優先席の用意があるので、事前にお知らせいただけたら」と話す。
18時開場、18時30分開演。チケットは、大人=3,000円。中学生以下=1,000円。予約は大福茶屋さわた(TEL 048-589-1124)とショーシン(TEL 048-588-0246)で受け付ける。