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熊谷・荒川河川敷で演奏撮影 学生向け「部活」思い出の記録提案へ

楽器を持ち寄り、荒川に向かって演奏するメンバーら。当日の様子(画像提供:大沢写真館)

楽器を持ち寄り、荒川に向かって演奏するメンバーら。当日の様子(画像提供:大沢写真館)

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 「熊谷ラグビー合唱団」が6月21日、熊谷荒川緑地運動広場4(熊谷市万平町)で新型コロナウイルスの影響により活動制限が続いている学生らに向け音楽部吹奏楽部応援企画「荒川河川敷でのびのび演奏撮影会」の実験を行った。

一人一人の間隔を広く保ちながら全員同じ方向を向いて演奏した

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 昨年ラグビーワールドカップ(W杯)試合会場の一つとなった熊谷市で、出場国の国歌を一緒に歌い「おもてなし」の気持ちを表現した同合唱団。メンバーの中で、新型コロナウイルスの影響で吹奏楽部の演奏会が中止になった学生が「部活動のメインイベントが無くなり途方にくれている」と話題に上がり、楽器奏者も練習ができていないと聞き「何とかできないか」と屋外演奏の撮影を提案。人が集まる演奏会を開くことはできないが、野外演奏であればソーシャルディスタンスを守ることができ、同じ場所で演奏し撮影記録することで、合奏の醍醐味(だいごみ)を楽しみ思い出を残すことができると考えた。

 今回は応援企画のための実験として実施。合唱団の呼び掛けで市内外からホルンやフルート、トランペット、トロンボーン、チューバ、パーカッションなど30人が集まった。場所は荒川緑地運動広場。一人一人の間隔を広く保ちながら全員同じ方向を向いて演奏し、合唱団メンバーでホルン奏者の西尾元秀さんの指揮で「パプリカ」と「宝島」を合奏、動画撮影を行った。

 西尾さんは「いろいろな方へ呼び掛けで奏者を集めたので、誰が来るのか、どの楽器が来るのか、当日まで分からないというワクワク感があった。予想以上にメンバーがそろい、足りない音は誰かが補う形で合奏が成立していた」と演奏を振り返る。「野外なのでコンサートホールのようにはいかないが、皆久しぶりに合奏ができたという喜びが大きかった様子。1人で演奏するよりも100倍楽しい。野外演奏はこの時代の新しい演奏の場になるかもしれない」とも。

 合唱団団長の臼杵健さんは「予想以上の素晴らしい演奏撮影会だった。まだまだ新型コロナウイルスの影響で活動の制限はあるが、学生の皆さんが部活動できる時間は短い。定期演奏会に替えて映像を残す方法もあるのでは。熊谷には自然の『野外音楽堂』ともいえる河川敷がある、このロケーションを利用しない手はない」と話した。「やってみたいという部活や団体があれば熊谷ラグビー合唱団の臼杵まで声を掛けてほしい」とも。

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