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熊谷・夏のシンボル「大温度計」撤去 「おつかれさま」来年期待する声も

今季の役目を終えて撤去される八木橋百貨店の大温度計

今季の役目を終えて撤去される八木橋百貨店の大温度計

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 熊谷の「夏のシンボル」として親しまれる八木橋百貨店(熊谷市仲町)の大温度計が9月23日、今季の役目を終え撤去された。

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 高さ約4メートル。「熊谷夏の陣」と大きく書かれたタイトルに添えられたのは「マスクによる熱中症に気をつけましょう」と2020年を象徴するメッセージ。「くっつかない」「手を洗う」「マスクで買い物」の文字とイラストで新型コロナウイルス感染症の予防を呼び掛けた。

 今年は梅雨が長引き7月中は暑い日が少なかったが、8月は一転して強い日差しが照りつけ、熊谷市の猛暑日(35.0度以上)は21日に上った。8月17日には静岡県浜松市で熊谷市の日本歴代最高気温に並ぶ41.1度を観測、9月に入ってからも新潟県三条市で最高気温が40.0度に達するなど各地でも記録的な暑さが続いた。

 大温度計は11時と14時に熊谷地方気象台の気温発表に合わせてスタッフが手作業で反映するもの。2007(平成19)年8月に当時国内最高気温「40.9度」を記録した際は目盛りが足りずに手書きで対応し、翌年は45度まで目盛りを増やした。

 9月22日、14時の温度表示「27.5℃」を最後に「大温度計2020バージョン」撤収を知らせた同百貨店ツイッターの投稿には「今年の夏もお疲れ様でした」「夏が終わる」と名残惜しむ返信や「また来年」「今年は暑さも大人しめでしたね。来年も温度計楽しみにしてます。お祭りも花火もあるといいなぁ」(以上、原文ママ)と期待する声が寄せられた。新型コロナウイルス感染症の影響で4月8日から45日間臨時休業した同百貨店。例年5月に登場していた大温度計も発表時期をずらし6月17日に設置した。

 店舗入り口や各階各所にアルコール消毒液を設置、マスク着用や検温など「来店時のお願い」を掲げコロナ対策を講じる。担当者は「コロナ禍で、今までとは様子が異なるが、お客さま同士譲り合ってご利用いただいている様子。温度計前で撮影するお客さまもいらっしゃった」と今夏を振り返る。

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