水面に花を浮かべ飾る「花手水(ちょうず)」で癒やしの空間を提供する「行田花手水week」が10月1日、行田八幡神社境内および八幡通り周辺の花手水スポットで始まった。
行田八幡神社にある花手水の1つ。水琴窟の涼やかな音が境内に響く
「悩みを抱えて参拝される方の癒やしになれば」と行田八幡神社で始まった「花手水」の取り組み。秩父鉄道秩父本線「行田市駅」から徒歩約7分の場所にある同神社は、古くからがん封じ、ぼけ封じなどの「封じの宮」「目の神様」としても知られ県内外から参拝者がある。コロナ禍で自粛自制が続く苦しい時期に、花をめでて心を癒やしてもらおうと行っていた「花手水」がSNSなどで話題になり、来訪者の要望を受けて、周辺地域にも広げ毎月期間限定で「花手水Week」を開催することになった。
「花手水」が見られるスポットは行田八幡神社をはじめ現在14カ所。店舗は、八幡通り沿い=「シャロン」「日本蕎麦割烹(そばかっぽう) 田丸屋」「大村ミシン」「野原自転車店」「睡眠具プラザタシロ」「大黒屋」「M's House」「テーラーKoyama」「カネマル酒店」、県道128号沿い=「十万石ふくさや行田本店」「ふじや呉服店」「魚豊」。埼玉県名発祥の地とされ、恋愛成就、夫婦円満、縁結びの神様として知られる「前玉神社」もスポットとなっている。スポットは今後も増える予定という。
行田八幡神社は拝殿前と社務所前の水鉢、拝殿脇つくばい、前玉神社は社務所の先にある手水処(どころ)、周辺各店はそれぞれ店舗前に手水鉢を設置。神社では境内を歩きながら、通り沿いの店舗を巡りながら、水面を飾る色とりどりの花を毎月期間限定で楽しむことができる。
行田市観光協会の担当者は「手水による癒やしの空間を提供しおもてなししたい。来訪者の方々はきっと非日常の世界を感じることができるはず」と笑顔を見せる。
開催期間は毎月1日~14日まで。11月は15日~30日まで。1月は15日~31日まで。八幡通りでは10月11日から毎週日曜、地場野菜やクラフト雑貨を販売する「行田はちまんマルシェ」も開かれる。