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熊谷「星川夜市」で屋台看板使い社会実験 ものつくり大学協力、無人販売も

「ものつくり大学」技能工芸学部建設学科の今井研究室の協力で社会実験が行われた

「ものつくり大学」技能工芸学部建設学科の今井研究室の協力で社会実験が行われた

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 熊谷のナイトバザール「第18回星川夜市」で11月14日、屋台看板を使った社会実験が行われた。

約1年ぶりの開催となった「第18回星川夜市」、過去最多の1649人が来場した(画像提供=実行委員会)

 「星川夜市」は2018年10月から毎月第2土曜に開催しているナイトバザール。ステージパフォーマンスやイベント企画など回を重ねるごと賑(にぎ)わいを増している。天候や新型コロナウイルス感染症の影響で、今年度初の開催となった14日、来場者数は過去最多の1649人だった。

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 出展数は31ブース。これまでも会場に100個の灯篭を並べ夜市の雰囲気を演出していたが、「さらに統一感を出そう」と意見があり、置き看板と小規模屋台を合わせた「屋台看板」で一体感を目指す。同市のまちづくりプロジェクトに関わる「ものつくり大学」(行田市前谷)技能工芸学部建設学科の今井研究室が協力し、出展者が持ち込むテントやテーブルと併用できて、コンパクトに収納できることを条件に、看板を掲げる部分と販売台を一枚の板から切り出す「屋台看板」を設計。さらに接客スタッフを配置しない「無人販売」を提案した。

 卒業制作として「屋台看板」に携わる同大学4年の内田直樹さんは、熊谷に無人の駐車場が存在することに着目した。「利用者が自己申請で料金箱へ納入する無人の駐車場は、人々の良心や地域の治安の良さが表れているシステムだと思う。駐車場と同様に無人販売が可能なら、店側は商品と料金箱を設置するだけで出展でき、人員不足や実店舗の機会損失も防ぐことができるのではないかと考えた」と説明。社会実験として無人販売の与える印象のアンケートを取り、利用者の様子や販売状況などをまとめる。

 当日は同実行委員会の実験的な出展ブースとして設置した「屋台看板」。接客スタッフを配置せず、商品だけを台へ置いて「ポンがし1つ300円」の看板だけで販売した。実行委員会が手作りしたポン菓子、チーズやガーリック、たこ焼きなどフレーバーオイルを付けた。夜市開催中、「社会実験」「ぽんがし」の文字や説明書きを読む人や、「ぽんがしってなに」と興味を引かれる人、子どもが料金箱に百円玉を入れる様子を家族が見守る場面もあった。

 次回の星川夜市には複数台の屋台看板を登場させる予定で、無人販売だけでなくさらなる活用方法を試みるという。今井弘教授は「この取り組みをきっかけに、まちづくりや災害時に活用できるよう、活動が広がっていくことを期待したい」と話す。