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行田市で「ちいさなオシゴトづくり」プレゼン大会 好きなこと生かし女性活躍

「オシゴト 」1期生と、案内人の菅井さん(後列右端)。後列左から、「とも」さん、「よしえ」さん、(前列左から)「のりこ」さん、「みちゃこ」さん

「オシゴト 」1期生と、案内人の菅井さん(後列右端)。後列左から、「とも」さん、「よしえ」さん、(前列左から)「のりこ」さん、「みちゃこ」さん

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 得意なことや好きなことで月3万円稼ぐ「オシゴト講座」から生まれたビジネスプランを発表するプレゼンテーション大会が1月12日、行田市の牧禎舎(行田市忍)で行われた。主催は「牧禎舎」で藍染め体験工房を開いている菅井幸子さん。

形状や材質にこだわり、穂先が汚れたらカットして長く使えるようにした「hitohari小箒」のプレゼンをする「よしえ」さん

 コンセプトは「まちとつながる、仲間とつながる、つながりが生むお金や価値の循環づくり」。行田市が好きで、「皆と一緒に地域を盛り上げたい」という女性を募り、助け合いながら「小さな経済」をつくることを目指す。グラフィックデザイナーとして活動しながら、「牧禎舎」で定期的に藍染め体験工房を開いている菅井さんが、「牧禎舎を利用する人、地域を一緒に盛り上げてくれる仲間をもっと増やしたい」と県内で開催されていた「わたしたちの月3万円ビジネス」を受講し、ノウハウを学び講座を開設した。

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 全6回の講座のうち第3回までに、受講生らが自分の好きなことや大切にしていることを整理したり町の人から困り事をリサーチしたりして、それぞれが始められそうな「小さなシゴト」を考え「オシゴトプラン」をまとめた。プレゼン当日は講座の4回目。受講生4人が登壇し、会場には招待した地域住民や金融機関関係者など14人が集まった。プレゼンを前に受講生は緊張した面持ちだったが、それぞれ個性とアイデアを生かしたビジネスプランを披露。発表のたびに拍手が起こった。

 プレゼン1人目は児童書の作家やワークショップ講師として活動しながら、既にオリジナルブランド「hitoharico(ひとはりこ)」を立ち上げて小物やアクセサリーを販売する「よしえ」さん。東北地方の伝統工芸「こぎん刺し」を施した卓上ホウキ「hitohari小箒(ひとはりこぼうき)」を開発した。プレゼンでは模様や材質について説明し、使いやすさをアピールした。2人目に登壇した長年車のシートを縫製する仕事をしていた「のりこ」さんは、縫製の技術を生かした手作りバッグ「よつばトート」を発表。同じ形の4枚布を縫い合わせることで色が切り替わることや、底が四角模様になることを説明し、プレゼンを聞いた参加者からは「四つ葉は幸せ象徴。プレゼントにしたい」と声が上がった。3人目は物作りが得意な「とも」さん、捨てられる端切れを縫い合わせてポーチやターバンなどに生まれ変える「布小物blossomつぎはぎシリーズ」を考案し、その作品を披露した。プレゼン後には参加者から「形見などの思い出の品をリメークしてほしい」「端切れの交換会ができそう」など次々とアイデアが寄せられた。最後にプレゼンした「野菜時々肉食堂かんなや」の店主「みちゃこ」さんは、行田市の古代米、もち麦、小豆などを使った「忍(おし)どら」を開発し発表。以前から考えていたキッチンカーを導入し「地産地消」をPRしながらあらゆる場所で販売を始める予定という。

 これまでの講座を振り返り、受講生の「みちゃこ」さんは「(講座を受けて)キッチンカーのビジョンが広がった。仲間がいることで商品のこと、地域のことをちゃんと考えるようになった」、経験豊富な「よしえ」さんは「意見を出し合う中で、一人では思い付かないことに気付かされる。これまでの経験が仲間へのアドバイスになっている気がする」と話す。菅井さんに誘われてマルシェ出店を経験した「とも」さんは、「やりたいことを考えるきっかけになった。自分の商品が売れるのはとてもうれしい。地域の活性化に役立ちたい」と明るく前向き。「のりこ」さんは「コロナで考える時間が増えた今、相談できる場所、仲間の存在がとてもありがたい。充実しているから人の意見を素直に聴けるし、その時間を楽しめる」とうれしそうに笑った。

 講座最終回の3月にはマルシェ出店を計画していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期になる見通し。菅井さんは「いずれ必ず彼女たちが活躍できるマルシェなどの機会をつくる。今後は2期、3期と講座を続けて仲間を増やしていきたい」と力強い言葉を残した。