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熊女・美術部が作品展 コロナ禍で展示機会減り地元ホテルが応援、ロビー開放で

ホテル2階のロビー空間に展示した作品前に集まった美術部の皆さん

ホテル2階のロビー空間に展示した作品前に集まった美術部の皆さん

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 埼玉県立熊谷女子高校美術部の絵画作品が現在、学校近くの宿泊施設「キングアンバサダーホテル熊谷」(熊谷市筑波)の2階ロビーに展示されている。

個性豊かな作品が並ぶ「キングアンバサダーホテル熊谷」ロビー(2階)

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 新型コロナウイルス感染症の影響で作品展示の機会が減っている学生を地域で応援しようと、同ホテルが2階ロビースペースを開放。期間限定で作品を展示することにした。

 展示場所はホテル2階のロビー空間、壁側に沿って個性豊かな作品が並び、誰でも自由に見ることができる。作品は油絵3点、水彩画3点、切り絵1点、ポスター1点。同校の松本康二教頭は「埼玉県高校美術展だけでなく、いつもなら校内作品展で保護者の方にもご覧いただいているが、今年はかなわず発表する場がなくなっていた。このような形で展示の機会と場所を提供いただき、深く感謝申し上げたい」と話す。

 現在美術部員は2年生2人、1年生6人で計8人。生徒らは昨年臨時休校明けの6月から部活動を再開し、部員同士で鑑賞し合い意見交換をしながら伸び伸びと作品を仕上げた。書道部や写真部などと兼部する部員も多く、コロナ禍ということもあり、全員揃って活動できる時間は少ないという。竹内穂顧問教諭は「和やかな雰囲気の中、話も忘れて制作に没頭する美術を愛する集団。今は『はんが甲子園』に向けて準備している」と話す。生徒らは「熊谷市美術展など、毎年恒例で地域と関わるイベント中止になってしまい、今年は活動場所が少なかった」「展示する機会がうれしい」「家族にも見にきてもらいたい」と話していた。

 同ホテル小栗克明総支配人は「高校生活の思い出の作品を多くの方にご覧いただきたい」と話す。

 開放時間は9時~18時。3月31日まで。

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