「子どもたちを元気に」と願いを込めた動画「節分之嵐」(せつぶんのあらし)が2月2日、ユーチューブで公開された。制作は嵐山町商工会青年部。
毎年地域の保育園で豆まきを実施している同青年部。新型コロナウイルスの影響でイベントは中止を余儀なくされ、子どもたちに節分の雰囲気を感じてもらい、元気になってもらおうと地域活動の一環で作成した。
出演は比企郡嵐山町の公式マスコットキャラクター「むさし嵐丸」と青年部員のほか、より臨場感を出そうと「嵐山さくらまつり」や「寄居北条まつり」で火縄銃を披露している「嵐山鉄砲隊」にも依頼。鬼が鉄砲に打たれ、退治される様子をリアルに再現した。「節分」が近くなり悪魔からの魔力によって不穏な空気が流れ始めた村で、魔力により「悪」となってしまった青年部員粉する鬼たちから村を守ろうとむさし嵐丸と村の子どもが立ち上がる物語。青年部の國峯清正部長は「毎年節分のイベントを楽しみにしてくれている子どもたちに見てもらいたい。青年部と嵐山鐵炮隊のコラボレーション。段取りから撮影、編集にいたるまで全てできたのは異業種の集まる青年部だからこそ」と話す。
同青年部では1日、完成した動画を市内8カ所の保育所や幼稚園に届けた。動画を受け取った、たいよう保育所の鈴木五苗園長は「青年部の活動は以前から知っていたが、声を掛けていただきありがたい。コロナが収束した際は一緒に何かやりましょう」と話し、嵐山幼稚園の田中恵子園長は「コロナ禍において、できることを考えて実行したことは素晴らしい。今後とも青年部と協力して地域を元気にしていきたい」とほほ笑んだ。國峯部長は「今後も地元に根差し信頼を得て、どんな状況にも柔軟に対応しながら皆さんに元気と笑顔を届ける」と意気込む。