「猫の御朱印」で知られる「前玉(さきたま)神社」(行田市埼玉)が現在、「ニャンニャンニャン」の語呂にちなんだ特別限定御朱印を郵送で頒布している。
「特別限定御朱印」は郵送頒布のみ。直接訪れた場合も窓口渡しはせず、後日郵送となる
境内に住む4匹の猫が毎月22日に月替わりで登場する「猫の御朱印」で知られる同神社。年に一度、2月22日には「ニャンニャンニャン」の語呂にちなみ4匹全員がそろう「特別限定御朱印」を頒布している。
今年1月、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言を受けて2月22日「特別限定御朱印」の神社での頒布中止を決め、郵送のみで対応することにした。公式サイト内で田島和文宮司は「神社での頒布は中止に致しますが、多くの方が楽しみに、そして猫たちの御朱印で癒やされる方のために、非常事態の対応として『郵送頒布』で、お手元にお届けしたい」(原文ママ)と掲載。直接社務所に訪れた場合も窓口で手渡しはせず、後日郵送する。
特別限定御朱印は「前玉神社」と「浅間神社」のセット(1,500円、郵送手数料含む)で、購入は1人1セットまで。5000セット限定で郵送頒布を受け付ける。希望者はフォームで申し込み後、郵便局の「定額小為替」で決済し「定額小為替証書」を神社へ郵送する。受領確認後、順次郵送する。
昨年は特別限定御朱印の頒布期間を1週間に広げて授与、連休と重なって訪れる人は分散したものの7日間で延べ3000人が参拝した。田島宮司は「参拝してくださる皆さまは前玉神社のファミリー。異例の対応だが、今は皆さまの命を守ることが大切な時なのでコロナが落ち着いたら、ゆっくりお参りしていただきたい」と呼び掛ける。
「縁結び=えにし結び」の神社として古くから人々に親しまれる同社。境内に住む4匹の猫は、人懐こい「きなこDX」(推定10歳)、澄ました美人でツンデレキャラの三毛猫「さくら」(同4歳)、参拝者と一緒にお参りすることもあるという「ガガ」(同12歳超え)、気まぐれな活動家の「ミント」(同10歳)と個性豊か。田島宮司は「人と人の縁に限らず動物や自然などさまざまな『えにし』を見守り導かれる。猫を通じて皆さんが癒やされ縁やつながりを感じてもらえれば」と話す。
申込受け付けは今月24日まで。