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行田のゲームセンターが「パンキャッチャー」再開 地域福祉支援の一環で

「パン食い競争」のように上からひもでぶら下げた「チョココロネ」「練乳コロネ」

「パン食い競争」のように上からひもでぶら下げた「チョココロネ」「練乳コロネ」

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 行田市のゲームセンター「エブリデイ行田」(行田市下忍)が4月21日、福祉施設支援クレーンゲーム「毎日焼きたて!パンキャッチャー」を再開した。

毎朝届けられる焼きたてパンを受け取る五十嵐店長

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 1店舗当たりのクレーンゲーム台数で2012(平成24)年にギネス世界記録に認定された同店。4月1日~15日の期間限定で店舗近くにある福祉施設併設のパン工房「パン・ド・ノア」のパンをクレーンゲームの景品にした「毎日焼きたて!パンキャッチャー」を稼働したところ、日によっては追加補充を行うほど反響があったという。「エブリデイ」では商品購入を通じ福祉施設支援と地域貢献を継続したいとの思いから稼働再開を決めた。

 「毎日焼きたて!パンキャッチャー」は店舗入り口近くにある、家族連れや子ども向けクレーンゲームが並ぶエリアの一角に設置する。「パン食い競争」のように上からひもでぶら下げた「チョココロネ」「練乳コロネ」の留め具部分をキャッチャーで外し落とす仕組み。プレー代金は基本1ゲーム=100円。

 「エブリデイ行田店」の五十嵐直也店長によると、景品採用のきっかけは同店へ行田市内にある障がい者自立や就労支援の一環で運営するパン工房「パン・ド・ノア」から「敷地内でパンを販売したい」と相談があったとことから。同工房は地域とのつながりを求めイベントや企業訪問でパン販売を行っていたが、コロナの影響で売り上げが減っていたという。

 パン工房「パン・ド・ノア」を運営する「ケアセンターかるぽす」の井藤勇一所長は「販売の機会が減れば、利用者さんがパンを作る機会も減ってしまう。販路を広げたいと相談した」と振り返る。五十嵐店長は「駐車場販売より、多くお客さまに支援活動を知ってもらい、手作りパンをお届けできるのでは」とクレーンゲームの景品として仕入れることを提案。前回は15日間で1250個以上のパンを仕入れた。

 保存料無添加の生地で作っているという「チョココロネ」「練乳コロネ」は、毎朝パン工房から平日は20個、土曜・日曜・祝日は50個仕入れる。「エブリデイ行田店」では今後、仕入れ数を増やすことも考えているという。五十嵐店長は「商品購入を通じて地域の福祉施設を支援させていただく、当店で初めての取り組み。障がいのある方の自立や就労支援、働き口や生きがいを守るためも、同じ埼玉県内企業として支え合い、社会福祉と地域に貢献できる1つのモデルケースになれば」と話す。

 営業時間は12時~24時(土曜・日曜は10時~、日曜は23時まで)。

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