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熊谷市で新型コロナワクチン接種シミュレーション、集団接種会場で

医療従事者の協力で本番同様にワクチン接種が行われたシミュレーション

医療従事者の協力で本番同様にワクチン接種が行われたシミュレーション

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 熊谷市は4月29日、新型コロナワクチン集団接種会場となる妻沼保健センター(熊谷市弥藤吾)で新型コロナワクチン集団接種の運営訓練(シミュレーション)を行った。

肩から指3本を目安に打つため、半袖など肩を出しやすい恰好が望ましい

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 熊谷市医師会、熊谷市薬剤師会の協力の下、熊谷市新型コロナウイルスワクチン接種対策チームが運営。受け付け開始の10時を前に17人のスタッフが大きく役割名を書いたビブスを着け集まった。各地で行われている接種リハーサルは「接種役」の模擬的な動きを見ることが多いが、「実際のワクチン接種をシミュレーションの場に」と地域の医療従事者42人へ本番同様にワクチン接種を行い、会場内の流れやスタッフの配置、接種者の動きを確認しながら行った。

 滞在時間は1人20分を想定。接種者は入り口で体温測定、受付、予診票確認を行った後、医師の予診を受けて接種待機場所へ進む。ワクチン接種は2レーンを用意、接種後は接種済証をもらい経過観察場所「健康観察エリア」へ。アレルギーなどある人は30分、それ以外の人は15分待機した後、体調に異変がなければ終了となる。会場内はスペースを広く取り、常に換気、経過観察巡回スタッフが接種者の様子に気を配り、会場内を消毒して回った。

 接種を終えた参加者は「案内のスタッフがいて安心できた。流れはスムーズだった」と話す。新型コロナウイルスワクチン接種対策チームのチームリーダーは「準備してきたことが順調に進んでいて安堵している。各方面にご協力いただき、実際にワクチン接種をするという緊張感を持ってできたことは大きい。年齢や体調によって案内方法など対応できるようにしていく。本日頂いたご意見を会場運営に反映していきたい」と意気込む。

 熊谷市医師会によると市内の医療従事者(接種希望者約6800人)へのワクチン接種は現在進行中。開業医や救急患者を受け入れる施設から優先的に接種を始め、5月中旬~下旬に8割が2回接種を完了する見込み。

 熊谷市は「ワクチンの供給量が十分でないため、集団接種会場から接種を開始する」として、今月23日に75歳以上の市民を対象にクーポン券(接種券)郵送した。集団接種会場は妻沼保健センター、大里コミュニティセンター、熊谷市スポーツ・文化村「くまぴあ」の3カ所。28日8時30分から開始したインターネットと電話による予約受付は当日定員に達し、5月13日~23日に行われる3360回分の接種枠が全て埋まっている。次回予約受け付けは5月中旬の予定。

 接種予約について同対策チームは熊谷市公式サイトで「現在医療機関への問い合わせが集中している。6月以降には市内50以上の医療機関でも接種可能になる予定。かかりつけ医がある方は6月以降にかかりつけ医に相談の上で接種を行うなど、分散接種にご協力いただいきたい」と呼び掛ける。

 今後新型コロナウイルスワクチン接種クーポンは5月中旬に65~74歳の市民を対象に発送する予定。

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