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熊谷をメーンに「アツいまちサミット」 全国5市が暑さ対策のアイデア発表

アズ熊谷「KUMAGAYA PLACE HALL」から5市を中継で結びオンライン上で行われた「アツいまちサミット2021」

アズ熊谷「KUMAGAYA PLACE HALL」から5市を中継で結びオンライン上で行われた「アツいまちサミット2021」

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 日本の歴代最高気温を記録した5都市(熊谷市・浜松市・四万十市・多治見市・山形市)が一堂に会するイベント「アツいまちサミット2021」が5月29日、オンライン上で行われた。

熊谷チームの企画発表

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 アズ熊谷「KUMAGAYA PLACE HALL」(熊谷市筑波)をメーン会場に、5市を中継で結び、熊谷市出身の歴史ナビゲーター長谷川ヨシテルさん進行の下、新型コロナウイルス感染症拡大防止のためユーチューブでライブ配信した。

 暑さ対策や涼しく過ごすための取り組みの報告、話し合いの場として2014(平成25)年に始まった同サミットは今年で8回目。今年は例年の4市に加え、昨年新たに熊谷市に並ぶ41.1℃の国内最高気温を記録した「浜松市」が初参加。全5市による暑さ対策先進都市のチームが、昨年の活動報告と、地域活動を通じて熱中症対策や暑い夏の楽しみ方を提案。「地域資源・産業を活用した熱中症対策『体感温度-10℃』」のアイデアを発表した。

 熊谷市チームは「星川ひんやりロード大作戦」として、市街地を流れる星川に設置された川床上にグリーンカーテンで囲まれた休憩スポットを設けるほか、商店街の店に協力してもらい、星川通り全体をグリーンに彩る「星川グリーンゾーンの構築」と、各店の「割引券」などを入れた氷を流しそうめん風に配布する「流し氷イベント」を企画すると発表。浜松市は「児童を対象に、涼しくなる工夫を募集、涼感食材のハーブを屋内栽培、イベントでの打ち水や涼感メニューの提供、清掃活動」など5案、四万十市は名産の「米ナス」をSNSで広める活動や、音色で涼を感じる米ナス型風鈴を商店に配布するなどの取り組みを、多治見市はユーチューブで配信する熱中症予防を盛り込んだ「アツいドラマ」の制作企画、山形市は昨年好評だった「水まんまコンテスト」を継続、山形ならではの「冷やし文化」を全国へ広げたいと提案し、各市がそれぞれ「暑さ対策×おうち時間」をテーマに活動することを宣言した。

 同サミットは、スタッフと各地のマスコットキャラクター、はながたベニちゃん(山形市)、ニャオざね(熊谷市)、アチチうなぎしまッチ(四万十市)、うながっぱ(多治見市)、出世法師直虎ちゃん出世大名家康くん(浜松市)がそろって麦茶を飲むポーズで締めくくった。

 熊谷チームを代表して企画を発表した大学生の山口夏凜さんは「ボランティアに興味があり、兄から誘われて参加した。初めての発表は緊張したが、暑い熊谷を住みよくするための活動が楽しみ」と話す。「アツいまち」代表理事の中島雄平さんは「年々、各地の取り組みの規模や内容が充実してきて、どの都市でも参考になる事例だと思う。新たな試みも取り入れて地域の活性化につながっていければ」と話す。「現在、四万十市から米ナスが届いている。実物を見ることによって地域を理解できる。さまざまな機会を通じて暑いまち同士の交流を深めていきたい」とも。

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