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行田市で「古代蓮」見頃 12万株のハス開花、遊歩道は一方通行に

6月21日現在の古代蓮池の様子

6月21日現在の古代蓮池の様子

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 「行田市古代蓮(はす)の里」(行田市小針)で現在、「行田蓮(古代蓮)」が開花の見頃を迎えている。

園内に設置されているフォトスポット

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 市指定天然記念物「行田蓮(古代蓮)」のほか42種類約12万株のハスが毎年花を咲かせる同園。14ヘクタールの広大な敷地内に4つの池「古代蓮池(東・西)」「水鳥の池」「水生植物園」「世界の蓮園」があり、現在行田蓮(古代蓮)が大きく愛らしいピンクの花を咲かせている。

 同園を管理する「行田市産業・文化・スポーツいきいき財団」によると、「行田蓮」は1971(昭和46)年、新施設建設のための造成工事の際、地中の種子が自然発芽、開花したもの。その後の調査により推定1400年~3000年前のハスとされている。現代によみがえった行田蓮は毎年6月中旬に花が咲き、見頃のピークは6月下旬~7月下旬。「古代蓮池(東・西)」「水鳥の池」「水生植物園」で見ることができる。「世界の蓮園」では7月ごろから、中国・韓国・インド原産のハスが次々に花を咲かせる。同職員たちは年間通じて、肥料を与えたりレンコンを間引いたり水中の藻を取り除いたりしながら見守っている。

 6月下旬のハス開花に合わせて毎年開催している「蓮まつり」は、コロナ禍で今年も中止となった。朝8時、池の周りにはカメラを片手に散策する来場者の姿がある。県外から来たという女性は「毎年楽しみにしている。花は今年も美しい。心が洗われるような気持ちがする」と話す。

 新型コロナウイルス感染症防止策として遊歩道は一方通行とし、屋外でも人が密集しないよう対策に取り組んでいる。敷地内にある高さ50メートルの 大パノラマ展望台「古代蓮タワー」、同展望台1階の無料休憩所は、一度の利用人数を50人までに制限。タワーのある「古代蓮会館」1階展示室では、蓮に関する様々な資料を展示、行田の自然も紹介する。同園スタッフは「毎日の開花ピークは9時ころ。午後には花が閉じてしまうため、午前中の早い時間に来園いただけたら」と話す。

 ハスの開花期間中(6月19日~8月1日)は駐車場有料(5時~14時)。駐車料金は、軽・普通車=500円、中・大型自動車=1,500円。営業時間は、古代蓮会館=7時~16時30分・売店=7時~16時、うどん店=9時~14時。古代蓮会館入館料は、大人=400円、小人=200円。ハス開花期間中、無料シャトルバスも運行する。

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