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メード・イン・熊谷の伝統柄シャツ「型ヲモイ360」 地元百貨店で販売へ

同百貨店4階プロモーションステージで。熊谷さん(左)と飯島さん(右)

同百貨店4階プロモーションステージで。熊谷さん(左)と飯島さん(右)

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 伝統柄を現代のシャツに施した「熊谷型紙シャツ 型ヲモイ360」の販売が7月1日、八木橋百貨店(熊谷市仲町)で始まった。

デザインは熊谷型紙の伝統柄から「魔除け=麻の葉」「武士の潔さ=桜」「幸福=牡丹」など使った6種類

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  メード・イン・熊谷にこだわり、デザイン、染色、縫製、販売全てを市内で賄うプロジェクト。熊谷市を拠点に活動するグラフィックデザイナー「AK・design(エーケーデザイン)」の熊谷明美さんが企画・デザインし、熊谷型紙の提供は熊谷市立熊谷図書館が、染生地についての協力は「上州屋染呉服店」(宮町)が、縫製は「いとしん」(新堀)が、販売は八木橋百貨店が、それぞれ担う。

  シャツに使う生地は、軽くてシワになりにくく乾きやすいのが特長という。デザインは熊谷型紙の伝統柄から「魔除け=麻の葉」「武士の潔さ=桜」「幸福=牡丹」を使い、ポケットやスタンドカラーなどの組み合わせで男性用と女性用それぞれ6パターンを用意し、サイズはM・Lを展開。価格は1万3,200円。 

 プロジェクトのきっかけは2020年2月、熊谷さんが「第5回熊谷発ビジネスプランコンテスト」で最優秀賞を受賞した「世界で一つの 熊谷発 手染め快適ファッション」。デザイン染色、地元の縫製技術を用いて「地場産業」の復活と、独立したさまざまな手工業者を仕事場に集める「工場制手工場」の実現を目指すとともに、熊谷型紙の模様に込められた意味や思いをつなげる狙いがある。

 売り場は4階のプロモーションステージ。「他にはない、こだわりの商品をセレクトしている」という同店の飯島健史さんは「販売開始から間もないが、既に買い求めてもらっており、興味深そうに立ち寄る人もいる。着心地は涼しく軽やかで、暑い熊谷を涼しく過ごすお守りのようなシャツとして『メード・イン・熊谷』の良さを感じてもらえれば」と笑顔を見せる。

 熊谷さんは「幼少期から憧れの場所だった八木橋に、商品を置いてもらえるようになるなんて思ってもいなかった。多くの人に応援してもらい形になった商品で大変光栄。今後、地元熊谷から全国・海外へ発信していけたらと考えている」と話す。

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