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埼玉で東京2020オリンピック聖火リレー 熊谷広域圏、走るランナー拍手で応援

行田市7人、熊谷市14人、深谷市6人のランナーが希望の光をつないだ

行田市7人、熊谷市14人、深谷市6人のランナーが希望の光をつないだ

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 埼玉県内を巡る東京2020オリンピックの聖火リレーが7月6日~8日、行われ、熊谷広域圏の市と町を巡った。

熊谷スポーツ文化公園にぎわい広場に到着した聖火。最終ランナーの鈴木さんが聖火皿に火を移した

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 開催地の東京都を目指し全国を巡る聖火リレー。埼玉県は46番目の中継地として3日間開催、熊谷広域圏では2日目に加須市や行田市、熊谷市、3日目は深谷市や嵐山町、滑川町、鴻巣市でそれぞれ開催した。

 2日目の7日、草加市から出発した聖火は三郷市、越谷市、秩父市、春日部市、加須市などを巡り行田市に到着。18時03分、県内最高齢のランナー由利貞男さんが大長寺からスタート。一歩ずつ踏みしめるように進むランナーに、沿道から包み込むような拍手が送られた。7人のランナーがつないだ行田市の聖火は約15分かけて行田市郷土博物館前に差し掛かり、最終ランナーの川上新一さんがトーチを手に笑顔で手を振った。

 2日目最終区間の熊谷市は、市立富士見中学校吹奏楽部の演奏を背中に受けた第一走者、中学3年の多田優樹さんからスタートした。右に左にトーチを持ち替えながら手を振り、沿道に集まった人々に晴れやかな笑顔を見せた。コロナ対策としてマスク着用やソーシャルディスタンスを図解したプラカードが立ち、スタッフらが密にならないよう呼び掛けを行った。走行ルートのラグビーロード周辺にはスマートフォンやカメラを構える人、手を振り返す人、拍手で応援する人などが集まりランナーを見守った。熊谷市はランナー14人が聖火をつなぎ、20時過ぎにゴール地点の熊谷スポーツ文化公園にぎわい広場に到着。最終ランナーで高校1年の鈴木彩心さんがステージ上の聖火皿に火を移すと、場内に拍手が起こり到着セレモニーは最高潮を迎えた。

 県内最終日となった8日は朝から雨が降ったりやんだりの天気。川越市から鶴ヶ島市、坂戸市、本庄市と続いて12時過ぎ、深谷市「道の駅おかべ」に入った。6人のランナーがつないだ深谷市の聖火は旧中山道を通って駅前通りに入り、観客と同市イメージキャラクター「ふっかちゃん」が迎える深谷駅に到着。最終ランナーを務めた「深谷ねぎまつり」初代実行委員長の栗原統さんは、生まれ育った深谷駅前(西島町)での走行に万感の思いを込めて、トーチを手に笑顔を見せた。

 走り終えたランナーからは「誰かがやらなければという思いで参加した」「不安で緊張したが沿道の皆さんの応援が温かかった」「応援に勇気をもらった」「無事に運ぶことができてほっとしている」「老若男女多くの人が聖火を見守ってくれ、五輪に対する皆さんの思いも感じた」などの感想があり、五輪開催に向け「逆境だからこそ、われわれもしっかり応援し、記憶に残るような大会になってほしい」(2日目第9区間・柿沼武さん)「安全はもちろんだが、皆がやってよかったと思えるような五輪になってほしい」(2日目第9区間・権田直仁さん)「素人の自分が走っても沿道は笑顔にあふれていた。これがトップアスリートのパフォーマンスなら、さらに皆が笑顔になると思う。コロナ禍、災害など大変な状況だが笑顔の増える大会になるといい」(3日目第4区間・栗原統さん)との願いが寄せられた。さらにコロナ禍の開催で参加する選手に向けて「アスリートの皆さんにはどんなことがあっても人間は絶対に負けないというところを見せてほしい」(2日目第9区間・多田優樹さん)「全てのアスリートにエールを送りたい。難しい環境だが最大限のパフォーマンスを期待したい」(2日目第9区間・西野朗さん)との声も上がった。

 聖火は嵐山町や東松山市、鴻巣市など12の市と町を結び、さいたま市「さいたま新都心公園」に到着。まん延防止等重点措置の適用に伴い一部区間で公道での走行を行わないため、「点火セレモニー」などでフィナーレを迎えた。聖火は9日、東京都へ移る。

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