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深谷・大河ドラマ館に「水力式エレベーター」の再現セット登場 円四郎最後の文も

物語の進行に合わせてリニューアルした大河ドラマ館の「水力式エレベーター」

物語の進行に合わせてリニューアルした大河ドラマ館の「水力式エレベーター」

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 「渋沢栄一 青天を衝(つ)け 深谷大河ドラマ館」(深谷市仲町、TEL 048-551-8955)に7月3日、劇中に登場する「水力式エレベーター」の再現セットがお目見えした。

平岡円四郎愛用のキセルや妻・やすに宛てた最後の文も

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 ドラマの進行に合わせて館内の一部展示内容をリニューアルし、設置した。これまでにも撮影に使用した着物や小道具、撮影を終えた台本など少しずつ展示内容の入れ替えを行っていたが、展示エリアの一角を大きくリニューアルしたのは初めて。

 「水力式エレベーター」の再現セットは、7月11日放送の第22回「篤太夫、パリへ」でフランス・パリに到着した篤太夫(渋沢栄一)たちが、万国博覧会の会場で最先端の西洋技術に触れる場面に登場。劇中で栄一は「なんだいこの窮屈そうな箱は」と恐る恐るエレベーターに入り、扉を閉められて焦りながらも「どこに運ばれているんだい、これ」と興味津々の様子で屋上まで行き、「なんてこった。この一瞬で屋根の上とは」と度肝(どぎも)を抜かれ、パリの景色を見渡して感動するシーン。ドラマ館ではエレベーターの左右の網目のような枠、たっぷりしたドレープで垂れ下がるカーテン、エレベーターが鉄の建物ということをより分かりやすくするために作られた四隅の支柱など撮影セットを再現。背景にはパリの町並みも見える。館内を案内するボランティアガイドのスタッフは「エレベーターの中に入って撮影することもできる、新しいフォトスポットになる」とほほ笑む。

 リニューアルでドラマシアターや各映像の内容も一部更新。大画面で椅子に座り観覧できる「4K三面ドラマシアター」では「血洗島での日々と円四郎との出会い」と題して、渋沢栄一に大きな影響を与えた平岡円四郎にスポットを当てた内容になっている。展示物では栄一や尾高惇忠らが中心となり謀議した高崎城乗っ取り、横浜外国人居留地焼き討(う)ちのエピソードに関わる「焼き討ち計画の血判状」や一橋家仕官時代の栄一らの活躍にまつわる小道具、平四郎愛用のキセルなども新たに展示した。

 開館時間は9時~17時(7月17日~8月29日は夏季特別営業につき18時まで)。入館料は一般=800円、小中高生=400円、未就学児無料。来年1月10日まで。新型コロナ感染対策としてマスクの着用のほか、入り口で手指の消毒と検温、連絡先の記入が必要。

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