熊谷市で現在、熊谷産の青パパイアを使った料理レシピを募る「青パパイヤレシピコンテスト」が行われている。
青パパイアは成熟前の緑色のパパイア、酵素やポリフェノールを多く含み、沖縄県を中心に古くから健康野菜として食べられている。2016(平成28)年、熊谷市大里地区(旧大里町)で姉妹都市の沖縄県大里村(おおざとそん)との友好を記念し、青パパイアを埼玉でも育てて新しい名物にしようと栽培し始めたのがきっかけ。土壌を選ばず農薬不要で手間がかからず育てやすいと徐々に栽培する人が増え、今年は市内650本の青パパイアの木から約1万個の実を収穫。地元農産物直売所のほか都内へも出荷が始まった。
市では熊谷産青パパイアの生産本格化を記念し「青パパイヤレシピコンテスト」を企画。20日から開催する熊谷市産業祭に合わせて10月21日からレシピ募集を開始した。
レシピは「青パパイアを使用すること」「未発表のものであること」であれば誰でも参加できる。熊谷市産業祭の「熊谷産 青パパイヤ」レシピコンテスト応募フォームから名前や連絡先、レシピの名称、材料や分量、作り方、完成写真を入力。募集部門は2種類で、熊谷市在住の人は「青パパイヤクックド熊谷」部門に応募でき「熊谷市まち元気商品券」を、日本在住の人(熊谷市在住の人も含む)は「青パパイヤクックド日本」部門に応募でき「野菜詰め合わせ」を数量限定で贈呈する。特に優秀な作品は料理レシピサイト「クックパッド」で展開する「クックパッド熊谷」に掲載する予定。応募するレシピ数に上限はない。
市内で青パパイアを販売しているのは、くまがや農協ふれあいセンター大里店とくまがや農協ふれあいセンター箱田店の2カ所。販売ブースには青々とした実が並び、下処理の方法や料理する際のヒント、参考レシピなどを提示。大小さまざまなサイズがあるが、300~400円で食べきりサイズのものが売れているという。
熊谷市産業振興部農業振興課 島村博文地産地消担当副参事は「歯ごたえを生かしたり、酵素を生かして肉を柔らかくしたり、まだまだ幅広い調理方法があると思う。『クックド熊谷』『クックド日本』は皆さんに覚えてもらうためのネーミングとして考えた造語。新しい熊谷の名物として青パパイアの料理にチャレンジしてもらい、レシピを見つけてもらいたい」と呼び掛ける。
募集締め切りは11月26日。