女子サッカーのWEリーグ第10節が11月20日、4試合行われ、ちふれASエルフェン埼玉(以下、EL埼玉)は熊谷陸上競技場(熊谷市上川上)で三菱重工浦和レッズレディース(浦和L)に1-1で引き分けた。
リーグ前半最終戦をホームスタジアムの熊谷で迎えた「ちふれASエルフェン埼玉」スターティングメンバー©ちふれASエルフェン埼玉
2週続けて埼玉ダービーとなったEL埼玉、前回のホーム戦で初白星を飾り、大宮V戦と2試合連続無失点。当日はリーグ前半を締めくくる年内最後の試合をホームで迎えた。
試合開始直後、EL埼玉はテンポのいいパス回しから、ゴール前でこぼれた球を祐村ひかる選手が押し込んで先制。前半1-0で折り返す。後半浦和Lがボールを持つ時間が多くなっていったもののEL埼玉は粘り強い守備と積極的な攻撃で応戦、終了間際のアディショナルタイムに同点ゴールを入れられ結果はドローとなった。試合終了後半田悦子監督は「全勝ち点3を取るチャンスだったので残念だが、次につながる試合になった」と話す。
この日の観客数は1947人。コロナ禍の中で声援はなかったものの、拍手と大きなスティックバルーンの音が響き、会場の一体感が選手を後押しした。スタジアム前には飲食ブース「ダイニングルーム」やグッズ販売のほかキッズエリアが設けられ「キックターゲット」「缶バッチ製作体験コーナー」などのアトラクションを楽しむ子ども連れの姿もあった。キックオフイベントとして小林哲也熊谷市長とガールズケイリン2選手による花束贈呈が行われた。観戦していた市内在住の親子は「開幕戦も見に来て、年内ラストの試合と聞いて子どもと一緒に来た。学校でチラシが配られている。今日も子ども連れが結構いたので来やすい雰囲気だと思う」と話し、小学生は「バルーンで応援したのが楽しかった」と話していた。
EL埼玉選手は試合前日に熊谷市役所前通りで落ち葉拾いを行い、前々日には駅で試合案内を配布するなど熊谷地域での活動を広げている。次節の試合はなく、「WE ACTION DAY(理念推進日)」としてリーグ理念を実現するための活動を行う。
リーグ後半戦は3月5日からシーズンを再開する。