熊谷市立妻沼東中学校の吹奏楽部が現在、熊谷市産業祭のウェブサイトで演奏を披露している。
今年の産業祭は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から会場開催ではなく、分散型としてウェブサイト上と実店舗での開催となった。地元で行われる産業祭を盛り上げようと同校吹奏楽部は動画で参加した。
演奏しているのは同校吹奏楽部の3年生15人、2年生17人、1年生5人の全部員37人。アニメ映画「えんとつ町のプペル」、サンバの定番曲「ブラジル」の2曲、約16分間の演奏動画を届けている。
コロナ禍の中で分散登校や部活動自粛など活動が制限されていたものの、生徒らは朝練習、午後練習、休日練習を夏の吹奏楽コンクールの練習と並行して行ってきた。顧問の栗田紳也教諭は「全体の練習時間は例年より少なかったが、練習の内容よりもコロナ対策に気を使った」と振り返る。
3年生は毎年この時期に行われるイベント出演を区切りに引退することになっており、去年に続き今年もコロナ禍でイベント出演自体がなく演奏を披露する機会もなかったという。栗田教諭は「1、2年生は入部した時からコロナ禍の影響で活動する場も知らずにきた。自分たちの演奏を聴いてもらう経験は生徒の活動意義にもつながる。コロナ前まで地域イベントや近隣施設などで演奏する機会も多かったので、この産業祭のサイトを通じて演奏で地域貢献できることに感謝したい。こういう時期だからこそ中学生の活動を見てもらい、演奏で地域を元気にできれば」と話す。
動画公開は2022年1月31日まで。