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熊谷で「CCC」活動 ごみ拾いとコーヒーで緩くつながる、カフェで交流

2カ月毎に開催している「CCC熊谷」の8回目。これまでも各回10~16人、親子連れから60代まで参加があった

2カ月毎に開催している「CCC熊谷」の8回目。これまでも各回10~16人、親子連れから60代まで参加があった

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 ごみ拾いとコーヒーをきっかけに地域の緩いつながりを作る「Cleanup and Coffee Club(クリーンアップアンドコーヒークラブ) 熊谷」が5月24日、熊谷市内で開催された。

古地図を手に、今の街並みから昔の熊谷を想像するメンバー。

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 「Cleanup and Coffee Club(以下、CCC)」は、地域のごみ拾いと、その後のコーヒータイムを通じて、地域で友達を作り、「ただ居るだけでいい場所」を地域に作ることを目的とした活動。2022年に豊島区で始まり全国へ広がった。埼玉県内では現在16カ所で行われている。

 2024年3月、「シェア本屋・棚貸し書店『太原堂』」(熊谷市本町)を拠点にスタートした「CCC熊谷」は、ごみ拾いと街歩きの後、毎回市内のどこかのカフェを訪問してコーヒータイムを設け、魅力あるカフェとの出会いも大切にしている。CCC熊谷を主催する出浦尚明さんは、「ゴミ拾いは手段で、友達を作ることが目的」というCCCの活動を知り、「さまざまな人やまちの魅力、カフェとの出会いの機会にできるのでは」と有志を募って始めたという。

 当日、集まった参加者は11人。運営スタッフが「ごみ拾いで街をきれいにすることが目的ではない。毎回、ごみ拾いより、談笑の方が多い」と説明し、2班に分かれて歩き始めた。初めて顔を合わせる参加者同士が、歩きながら、ごみを拾いながら、話しながら街を歩いていく。この日、古地図を手に歩いた班は、目の前の建物と地図を見比べて昔の熊谷を想像したり今も残る遺物に触れたりし、「近くに住んでいるのに初めて知った」「車だと通らない道だから新鮮」「今まで見えなかったものが見えてくる感じ」と興味津々の様子だった。その後、中央公園に集まって「ネイチャーゲーム『カモフラージュ』」を体験し、近くのカフェ「カフェダイニングヒカリ」(熊谷市末広)でコーヒーを飲みながら会話を楽しんだ。

 参加者はSNSの投稿でCCCを知った初参加の人や大学生、太原堂の棚主、地域のソフトボールチームを運営する人などさまざま。「歩きながら皆さんと熊谷とのつながりを聞いたり、話をしたりして楽しかった」「最近熊谷に住み始めたが、今日は発見があり、熊谷を知るきっかけになった。機会があればまた参加したい」と感想があった。運営から熊谷市の電子のコミュニティーポイント「クマポ」と、紙の地域通貨「くまがやありがとう券」を進呈し終了。コミュニティー活性化のための取り組みに寄与している。

 出浦さんは「活動スタートから2年目を迎え、参加者は延べ100人を超えた。この春から熊谷へ通うようになった学生さんや社会人、近隣地域へ移り住んだ人にも気軽に参加してもらい、地域を知り、楽しむきっかけにしてもらえたら」と緩く参加を呼びかける。

 次回は7月26日を予定。

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