行田の「古代蓮(はす)の里」(行田市小針)東側にある田んぼアートが現在、黄金色に色づき、見頃を迎えている。
広さ約2.8ヘクタールの田んぼをキャンバスに見立て、巨大な絵を描く田んぼアート。色彩の異なる複数の稲を植え、文字や図柄などを遠近法で立体的に表現している 。田んぼに隣接する「行田タワー」に上り、50メートルの高さから田んぼアート全体を一望できる。
今年のテーマはアニメ「鬼滅の刃」。劇場版「鬼滅の刃」無限城編の公開を記念してコラボし、田んぼ一面に主人公の竈門炭治郎の姿が浮かび上がっている。
6月の田植えを経て、7月初旬から徐々に色鮮やかな図柄が浮かび上がり、酷暑にも耐え、9月には稲穂が実って次第に黄金色になるまで色が変化してきた。10月中旬に背景部分が刈り取られたことで立体感が増し、黄金色の稲穂が風にそよぐ中で迫力ある仕上がりとなった。
田んぼアート米づくり体験事業推進協議会の事務局で市農政課主任の細村稜幸さんは「稲の成長と共に見頃は進み、現在は見事な黄金色。炭治郎のひたいのアザなど稲の色の違いがはっきりしてきた。今年は例年より長く11月いっぱいまで。稲穂が黄金色に輝く炭治郎も楽しんでもらえれば」と話す。
行田タワーのある古代蓮会館には、期間限定の景観を楽しむ家族連れや観光客が訪れている。細村さんによると、今年4月から10月までの累計来場者数は15万9403人。国内外から多くの来訪があり、アニメファンの撮影スポットとしても注目を集めたという。
開館時間は10時~16時。月曜定休(祝日の場合は翌日)入館料は、高校生以上=400円、小・中学生=200円。