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熊谷の梅林堂で年賀状展 新しい年の始まりに「書の魅力」感じて

自身の作品を手に久保秀竹事務局長(左)と入江孝至会長。「熊谷市書人連盟」は会員数108人。年に2回展示会を開いている

自身の作品を手に久保秀竹事務局長(左)と入江孝至会長。「熊谷市書人連盟」は会員数108人。年に2回展示会を開いている

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 熊谷ゆかりの書家による新作年賀状が現在、梅林堂箱田本店(熊谷市箱田6、TEL 048-521-4651)に展示されている。

ガラス張りの明るいギャラリー

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 「年賀状じまい」が増える中で、改めて人とのつながりや思いを形にして届ける大切さを感じてほしいと開く年賀状展。今回で6回目。同店の芝生広場に面したガラス張りの明るいギャラリーには毎年、300人ほどが来場するという。

 展示しているのは、「親しみやすい芸術」として書の普及に務める「熊谷市書人連盟」の会員55人の年賀状。2026年の干支(えと)=午(うま)をテーマにした作品が多い。はがきの色や紙を工夫した絵画的な作品や、板を貼って馬の形を表し立体的に仕上げた作品、「金文(きんぶん)」と呼ばれる古代の文字を入れた作品、展示会場の「梅林堂」にちなみ梅を詠んだ歌や梅の花を取り入れた作品一枚一枚には、作者が思いを込めコメントを添えた。

 さまざまな「うま」を表す書体を作品にした同連盟の久保秀竹事務局長は「3冊の辞書で書体を調べた。同じ金文体でも違いがあり、文字を調べる過程も楽しい」と話す。

 「小さい作品での表現は難しいが、小さいなりの面白さがある。抽象的な表現や遊び心があるのもよく、それぞれの感覚や思いが紙にのせられ味がある作品がそろった」と同連盟の入江孝至会長。梅林堂の栗原久直常務は「『今年はいつから』と問い合わせてくるお客さまもいる。年賀状を交わす機会が少なくなっている今だからこそ、文字に込められた思いや書の美しさに触れ新しい年の始まりにふさわしい『書の魅力』を体感してほしい」と話す。「年賀状作りの参考になれば」とも。

 開催時間は10時~18時。入場無料。来年1月31日まで。

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