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行田・全国最多発見の子持勾玉、特別展示へ 地域最大「マツリ」あと

発見された状況を再現した土器の展示。ガラス越しではなく間近に見ることができる

発見された状況を再現した土器の展示。ガラス越しではなく間近に見ることができる

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 全国最多の子持勾玉(こもちまがたま)が発見された「北大竹遺跡」(行田市)の特別展示が4月6日、埼玉県文化財収蔵施設(熊谷市船木台 TEL 0493-39-3955)で始まった。

「玉が玉を産む」として多産や豊穣を願う子持勾玉

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 2019年から1年間、発掘調査した同遺跡。調査面積約5000平方メートルのうち、わずか100平方メートル未満の範囲から、古墳時代(約1700~1300 年前)の「マツリ」に使われた品々が大量に出土。完形品だけでも2856点見つかった。特に「子持勾玉」は全国最多の45 点が発見された。整理作業を進めてきた県埋蔵文化財調査事業団は調査成果の一部約180点を展示し、県民に広く知ってもらおうと特別公開する。

 会場には大きな勾玉の周りに小さな勾玉を付け「玉が玉を産む」とされ多産を願う「子持勾玉」45 点、直径約1メートルの「大甕(おおがめ)」10点、ヤマト王権から賜ったと推測される剣や鏡などを展示。中央に並んだ大小さまざまな土器の配置は発見された状況を再現しており、発掘場所と周辺の大小古墳群との位置関係を方位と壁のパネルで紹介している。

 当時の「マツリ」は祖霊や怨霊、自然現象などをなだめ、また鎮護を祈願して行われる行為全般を指す。現代の祭りとは異なり政治と祭事が同じように行われていたという。展示を担当する同事業団調査部の魚水環主任は「これだけ盛大に執り行われるのは、現在で言えば天皇家の大嘗祭のような一世一代のお祭りだったと言える」と話す。「遺跡と権力者との関係、古代国家の形成を地方から考える上で重要な学術的価値の高い資料が発見された。調査を進め、今後もさまざまな形で県民の皆さまに紹介していきたい」とも。

 開催時間は9時~16時。入場無料。今月10日まで。

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