熊谷の夏の風物詩として知られる「大温度計」が5月13日、熊谷の八木橋百貨店(熊谷市仲町、TEL 048-523-1111)東側入り口に設置された。
毎日11時と14時、熊谷地方気象台発表のタイミングに合わせて手動で反映する大温度計。2007(平成19)年7月に初設置し、今年で15年目。地元熊谷の暑い夏の時期に「地域の人たちへの注意喚起になれば」と同店スタッフが気温を確認し表示している。
昨年に続き今年もイラストとメッセージで新型コロナウイルス感染症対策を促し、マスクによる熱中症への注意喚起を呼びかけるデザインを継続。営業促進 販売・企画の宮地豊さんは「熱中症に気を付けて暑い夏を乗り切ってもらえれば」と呼び掛ける。
当日は小雨が降る中、開店に合わせて10時に設置業者が2人がかりで大温度計を取り付けた。熊谷地方気象台11時発表の熊谷市の気温は18.5度。設置初日の気温としては歴代最低気温を更新した。大温度計の目盛りを視覚的に示す赤い帯は20度以上で可動する仕様のため、急きょ「18.5℃」の数字表示のみで対応した。宮地さんは「設置初日にこんなに低い気温が発表されるのは珍しい」と話す。同店のSNSで設置を知ったという男性は「毎年撮影しに来ている。あいにくの雨だが、熊谷の夏が来たという感じ」と話していた。
熊谷市は大温度計の初設置年に当時国内最高気温40.9度を多治見市と共に観測。後に四万十市に抜かれたものの2018(平成30)年には再び国内最高気温41.1度を記録した。
大温度計の設置は8月31日までの予定。