深谷市内を巡るスタンプラリー「そこらへんの草ンプラリー深谷」がスタートして1カ月がたった。
深谷市内の30店を巡ってもらうスタンプラリー。「そこらへんの草」は映画「翔(と)んで埼玉」のセリフ「埼玉県人には『そこらへんの草』でも食わせておけ」に由来。春日部市のスーパーが「そこらへんの草天丼」を売り出したことをきっかけに、周辺地域で地元の「そこらへんの草」を使った商品を販売する動きがあると聞きつけた深谷市の農業・力丸敦夫さんが「面白いので深谷にも広がってほしい」と企画。知り合いの飲食店や書店など30店に参画を呼びかけた。
各店で配布する台紙を持ち歩いてもらい、商品購入や動画閲覧など各店が設定する条件をクリアすると、スタンプを押す。全30店のスタンプを集めた人には「コンプリート賞」を進呈。特典を設ける24店では、台紙を持参した人の購入額を1回に限り「93円引き(クサ割り引き)」とする。
台紙はA4サイズのコピー用紙。スタンプの枠や参画店名は力丸さんが手書きした。「店名さえわかればスマホで検索してたどり着けるデジタル時代だからこそアナログ感を出したかった」と力丸さん。参画店を回り店主と一緒に撮った写真を投稿し、SNSでラリーの開始を知らせた。スタートから1カ月で延べ約50人が参加した。
4月に深谷へ引っ越してきた「あっしー」さんは「地域を知るきっかけになれば」と、参画店の場所、営業時間、定休日などを入れてラリーを応援する自作マップをSNSで紹介。「ルールにある『真剣にふざけること』が面白い」と「あっしー」さん。「スタンプを押してもらう時にお店のスタッフと話ができるし、他店とのつながりも知ることができる。地域を冒険できる」と話す。
8月31日まで。「コンプリート賞」の対象者には9月3日(クサの日)、「ふるさと館OAK」(深谷市西島)で「草セット」を進呈する。