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熊谷・梅林堂が和菓子店「紀の国屋」跡に出店 地域の菓子文化と志引き継ぐ

「埼玉も多摩もかつては同じ武蔵の国」と話す栗原社長

「埼玉も多摩もかつては同じ武蔵の国」と話す栗原社長

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 1864(元治元)年創業の老舗和洋菓子店「梅林堂」(熊谷市佐谷田)が7月1日、東京都内の「紀の国屋」跡に路面店を出店すると発表した。

梅林堂箱田本店店内

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 出店するのは5月に廃業した和菓子店「紀の国屋」跡のある東京都内4カ所(あきる野市、国立市、福生市、東大和市)。看板や店内など改装工事を行うが、ショーケースや什器などはそのまま使うという。梅林堂によると、「紀の国屋」に勤務していた従業員で希望者は全員新店舗のスタッフとして採用する予定で、7月9日現在、23人の採用が決まっているという。

 栗原良太社長は「紀の国屋は私どもの菓子作りの手本であり、長年にわたって多くの気付きをもらい、学ばせてもらった店の一つでとても感謝している。廃業は残念だが、何か役に立てればと考えた。梅林堂は新選組活躍の幕末から多摩地区と縁があり、地域には親戚縁者も多く不思議な縁を感じている。地域で愛される『お菓子屋さん』の姿は、守り続けるべき地域の文化そのもの。四季折々の菓子を提供するのは菓子店が果たす役割でもある。今後は紀の国屋さんが担ってきたことを当社が引き継いでいきたい。多摩地区のお客さまに喜んでもらえる菓子を作り届けて、菓子を通じて人と人をつなげる手伝いもできれば」と話す。

 各店舗は8月下旬から順次オープンを予定する。

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