地元小中学生の保護者で組織する「明戸父の会」が8月28日、深谷市浄化センター敷地内のグラウンドで「親子で朝散歩とゴミ拾い」を行った。
昨年7月、深谷市立明戸小中学校の保護者が立ち上げた同会。会長の斉藤弘樹さんが「コロナ禍で学校行事などが中止になり、子どもの思い出作りの機会が減っている、何とかしたい」と有志を集め発足した。会員は20人。今回は「夏休み中の生活リズムを整えよう」と、ゴミ拾いとジョギングを合わせた新感覚のランニング「ブロギング」を提案。8月6日に続き2回目の活動となった。
当日は小中学生と保護者の合計11人が集まり、ゴミ袋やトングを持って散歩をしながらゴミを拾った。ゴミは缶やペットボトルのほか、イベント用品の残がい、菓子類のパッケージが多く、「こんなところにも缶がある」「何でプラスチックの板がこの場所にあるんだろう」と子どもが首をかしげる一幕もあった。ゴミ拾いを終えた参加者からは「無心に拾っているうちにきれいになってうれしい」「きれいになって気持ちがいい」「ゴミ拾いもみんなでやるとなんか楽しい」「またやりたい」との声が寄せられた。
同会メンバーの小見佑太さんは「まきストーブの暮らしできる家を探していて、桜と菜の花の時期にこの場所に来て、移住先に選んだ。この豊かな自然の場所で子どもたちが故郷の思い出が作れれば、こんなにうれしいことはない」と話す。小此木亮太さんは「自分たちが親子で楽しむのが一番。それで地域がよくなっていけば、さらにいい」と話す。
斉藤さんは「定期的に活動し子どもたちの健全な育成、地域に貢献していければ。活動に賛同してくれた方により全国各地に広がればうれしい。今後も子どもたちの一生の思い出になるようなイベントを企画していきたい」と話す。「次回は9月中に明戸農村公園での活動を予定している」とも。