熊谷市、深谷市、寄居町で10月1日、個人書店や古本店、棚貸し書店などを巡る「埼北本屋めぐり」が始まった。
きっかけは、個人や団体が制作したリトルプレスや雑貨などを扱う古本店「雑貨と古書の小さなお店 りすとのしゅ」(深谷市西島町)店主の栗原紀人さんが、SNSで「スタンプラリーをやりたい」と発信したことから。以前から交流があったという個人書店のオーナーに声を掛け「本を通じて県北地域を盛り上げたい」と賛同を得て読書の秋に合わせてスタートする。
参加店は「雑貨と古書の小さなお店りすとのしゅ」のほか、新刊書と古本、雑貨も扱う「フベンな本屋 むすぶん堂」(熊谷市妻沼)、本棚を背負って行商販売も行っている「熊谷堂書店」(熊谷市広瀬)、棚貸しオーナーがそれぞれお薦めの本を紹介するブックアパートメント「太原堂」(熊谷市本町)、300年前の酒造跡地にある施設を使って古本や古書販売、買取を中心にレコード・CD・DVD、絵はがきも取り扱う「須方書店」(深谷市深谷町)、図書館司書が仕事の休みの日限定で開く、ネコに関する本を中心に扱う「ネコオドル」(寄居町寄居)の6店舗。
各店のオリジナルキャラクターをスタンプする店や、消しゴムハンコを手作りする店などスタンプは店ごとに用意。商品購入でスタンプする。参加者は台紙を手に6店を巡ってスタンプを集め、6つ全てのスタンプをそろえた各店先着5人を対象に「本屋さんでは買えない本」の詰め合わせを進呈する。
熊谷堂書店の増山岳志さんは「それぞれ異なる個性豊かな店が集まった。ちょっと変わった、個性的な店主の店もあるので入りにくいと感じる方がいるかもしれないが、一歩入ってもらえればリアル書店の良さを感じてもらえると思う。本を読んで楽しんでもらうのはもちろん、本屋の空間や雰囲気も楽しんでほしい」と参加を呼びかける。
各店の営業日や営業時間はそれぞれのSNSで告知する。12月31日まで。