熊谷商工会議所が10月18日、熊谷ビジネスピッチ2022をウェブサイトで公開した。
熊谷ビジネスピッチは、市内の事業者が「ウィズコロナ・アフターコロナに向けた新規性・革新性のある事業プラン」をアピールする場として企画、初開催した。10月8日に関係者のみでプレゼンテーションを行い、当日撮影した動画や事業プランをまとめウェブサイトに公開することで、各機関と連携し資金調達や販路開拓、地域活性化につなげる狙いがあるという。4事業者が参加した。
熊谷市と小川町を結ぶ県道沿いにあるそば店「SOBA ほしの」の店主・星野美幸さんは、そばを通しての丁寧で豊かな暮らしを提案、現在市内の畑でそばを栽培していることから、「今年の年越しそばは熊谷産で」とアピールする。
熊谷市からJリーグ参入を目指す社会人のサッカーチーム「KUMAGAYA CITY FC」を運営するLIBERANOVA(リベラノバ)の杉山大樹さんはパートナー企業募集を呼びかけ、サッカーを通して企業PRにつながる活動をしたいと力を込める。
熊谷市民の最強市民化計画の実現を狙うKUMAGAYA TRAINING LAB(クマガヤトレーニングラボ)の長沼郁生さんは、アスリート向けのラグビー体操を考案するとともに、新たにスポーツジムのオープンを目指す。
ウレタンRIM成形メーカー、ワエストロの古屋瑞起代表取締役社長は、ウレタン樹脂で洗面ボウルなど水回り製品を提案し海外へ販路拡大を進めていると紹介し、独自技術で社会課題解決、世の中に貢献する決意を示した。
ビジネスプランコンテストを開催し、新たなビジネスに挑む事業者やアイデアを持つ人に事業PRの機会を提供してきた同商工会議所は、新型コロナ禍の下でもできる形をと考え、プレゼンテーションを動画で配信するビジネスピッチを新たに試みたという。
同会議所の飯島賢二副会頭は「4人の事業者は熱心で、どれも興味深い内容。これまでのビジネスプランコンテストではなく、短い時間でプレゼンテーションを行う『ピッチ』を初めて行い紹介動画を配信したことで、協力者側からの働きかけも期待したい。事業プランの実現を目指してほしい」と話す。