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熊谷の中村牧場が「直実 酒粕入りカレー」 権田酒造とコラボ、ふるさと納税品にも

「直実 酒粕入りカレー」を手にする中村さん(左)と権田さん(右)

「直実 酒粕入りカレー」を手にする中村さん(左)と権田さん(右)

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 熊谷の中村牧場(熊谷市拾六間)が12月7日、権田酒造(三ケ尻)とのコラボ商品「直実 酒粕(かす)入りカレー」を発売した。

ブランド豚肉「彩の国愛彩三元豚」を引き立てるため、シンプルな具材にしたマイルドな辛さのポークカレー

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 中村牧場は1969(昭和44)年に設立された国産豚の卸商社。県内外の養豚農家から豚を仕入れ、卸業者や飲食業用の食肉を製造する。埼玉県産豚肉を「彩の国愛彩三元豚(さいのくにあいさいさんげんとん)」を商標登録しブランド化している。1850年創業の権田酒造は市内で唯一の酒蔵。武将「熊谷次郎直実」の名前を付けた日本酒「直実」で知られる。熟成したもろみを木枠に並べて2、3日かけて搾る「槽掛け(ふながけ)搾り」を守り、昔ながらの製法で造り続けている。

 中村牧場の中村隼人さんと権田酒造の権田直仁さんは父親同士が同級生で、幼い頃から交流があった間柄。ある時「ブランド肉」と日本酒の製造工程で出る副産物「酒かす」を使ってコラボ商品ができないかという話になり、母親が酒かすをカレーに入れていたことを思い出した権田さんが「煮込み料理に酒かすを入れるとおいしくなる」と提案した。

 開発にかかった時間は約1年。豚肉を引き立てる具材を選び、酒かすの配合量を変えるなど試作を重ね、「豚肉を味わえるカレー」を完成させた。「レトルトカレーの中袋は電子レンジ対応で手軽に食べられる」と中村さん。

 中村さんは「この商品は『なかむら牧場が作りました』シリーズの第一弾。煮込み料理に合う豚肉の部位を厳選し、ほんのりと酒かすの香りを楽しめるコクのある深い味わいに仕上げた。第二第三と地域の食材を生かしたコラボ商品を増やして、地元を盛り上げていきたい」と意気込む。

 1箱当たりの内容量は180グラム(648円)。権田酒造で店頭販売するほか熊谷市がふるさと納税返礼品として取り扱う。

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