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行田の古代蓮が見頃 3000年前の種から「神秘的な世界」味わって

古代蓮の池に咲く「行田蓮(古代蓮)」と来園者(24日撮影)

古代蓮の池に咲く「行田蓮(古代蓮)」と来園者(24日撮影)

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 古代蓮(はす)の里(行田市小針)で「行田蓮」が開花し見頃を迎えている。

原始的な形態を持つ行田蓮。花びらは13~18枚(撮影=幼方律子)

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 「行田蓮(古代蓮)」は、1971(昭和46)年、周辺の公共工事で地中の種子が自然発芽、開花したもので、調査研究から1400年~3000年前の「古代蓮」と判明。行田市指定天然記念物に指定されている。同公園内は14ヘクタールの敷地に5つのハス池があり、「行田蓮(古代蓮)」を含む42種類12万株の花ハスが栽培されている。

 ハスの開花期営業期間(6月24日~8月6日)に入った24日は晴天の下、濃いピンク色のハスの花がハス池一面に咲き、多くの来園者が訪れていた。管理する「行田市産業・文化・スポーツいきいき財団」の田中俊行さんは「行田蓮は6月下旬~7月下旬が見頃だが、今年は先週から一気に咲き、今が最盛期で見頃。例年より花も葉も状態が良い。古代蓮会館には、蓮に関する資料や行田の自然が中心に展示してあり、楽しみながら学習できる」と話す。「ハスの花の命は4日間。日や時間によっても状況が異なるので面白い。見頃は9時くらいまで。この時期だけの神秘な世界を味わってもらいたい」と来園を呼びかける。

 朝7時過ぎ、茨城県から訪れた夫婦は「行田蓮は高さがちょうど良く写真も撮りやすい。園内も整備もされていて花が良く眺められる」と話し、市外から3世代で訪れた男性は「仕事で毎日このハスを見ているが、今日は家族を連れて来た」と話した。ボランティアガイドから「5時前くらいから匂いもする」と聞き、鼻を近付ける来園者の姿もあった。開花期間中にはイベントやコンサートも企画。デジカメ講座に参加した女性は「スマホではできないボケをコントロールする方法や光と影を生かした撮影手法など、プロならではの視点を教えてもらい勉強になった」と話す。

 ハスの開花期間中は駐車場が有料(5時~14時)。駐車料金は、軽・普通車=500円、中・大自動車=1,500円。営業時間は、古代蓮会館=7時~16時30分(売店は16時まで)、うどん店=9時~14時。古代蓮会館の入館料は、大人=400円、小人=200円。土曜・日曜・祝日は無料シャトルバスも運行する。

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