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行田や深谷、東松山など熊谷広域圏で「御墳印」 古墳巡りで観光周遊を

寺の境内に古墳のある小見真観寺で「御墳印」を手にする住職

寺の境内に古墳のある小見真観寺で「御墳印」を手にする住職

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 行田市とその近隣市町の古墳を巡ってもらおうと6月10日から、「御墳印(ごふんいん)」の販売が始まって1カ月がたった。

稲荷山古墳(行田市)から出土した国宝「金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)」の文字をデザインした御墳印帳。行田市と久喜市で販売する

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 寺社を巡って集める御朱印の古墳版。古墳は、埼玉県内に3000基以上、関東地方に2万基以上存在する。行田市には5世紀後半から7世紀初めごろまでに作られた9基の大型古墳から成る国指定特別史跡「埼玉古墳群」が群集している。古墳の来訪記念に「御墳印」を集めてもらい、広域での観光周遊につなげたいという。行田市と一般社団法人行田おもてなし観光局が古墳周辺の自治体(深谷市・羽生市・東松山市・久喜市・吉見町・熊谷市)や観光協会と連携し、販売を始めた。

 御墳印の大きさは縦15.2センチ×横10.8センチ。訪問日は購入者自身に書き込んでもらう。表面に古墳をかたどった等高線と古墳名をあしらい、出土品も紹介する。裏面は古墳の時期や大きさ、解説などを記し、説明書を添付する。

 行田市内の御墳印14種類は、観光物産館さきたまテラス(埼玉)、行田市はにわの館(同)で販売。ほか、小見真観寺古墳=小見真観寺、浅間塚古墳=前玉神社でも販売している。

 周辺自治体の販売場所は以下の通り。

 吉見町の吉見百穴(国指定史跡)=吉見百穴窓口、深谷市の鹿島古墳群(埼玉県指定史跡)=「道の駅かわもと」「道の駅はなぞの」「道の駅おかべ」、東松山市の将軍塚古墳(埼玉県指定史跡)と若宮八幡古墳(埼玉県指定史跡)=東松山観光案内所・東松山市観光協会事務局、熊谷市の甲山古墳(埼玉県指定史跡)と宮塚古墳(国指定史跡)=熊谷市観光協会、羽生市の永明寺古墳(埼玉県指定史跡)=羽生市観光協会 キャラクターミュージアム、久喜市の天王山塚古墳(埼玉県指定史跡)=正法院・久喜市観光協会。

 境内に全長102メートル、高さ8メートルの前方後円墳、後円部と鞍部の2か所に横穴式石室を持つ国指定史跡「小見真観寺古墳」の中村重継住職は「石室内部も見学できる。秩父産の緑泥片岩の石を使った石室は1400年たっても天井と床は並行、壁は垂直。昔の人の技術はすごい。寺務所で販売する御墳印には、参拝した印も付けるので、御朱印のように参拝記念にもなる」と来訪を呼びかける。

 価格は1枚300円。御墳印帳(縦17センチメール、横12センチメートル、40枚収納できるポケットタイプ)は1冊1,500円で色は黒とえんじ色を用意する。

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