妻沼小学校の開校150周年記念事業「the love~今につながる妻沼~」が11月11日、妻沼聖天山(熊谷市妻沼)で行われる。
1874(明治6)年に妻沼聖天山勧喜院仮本堂に妻沼学校として開校。正門近くにある推定600年超のケヤキ「胴(どう)木」をシンボルツリーとして親しみ、校訓には「まじめ・まめ・まろく」を掲げる。在校児童数は281人。
「最大級の愛=The Love」をテーマに行う記念祭は、開校150周年を祝うと共に、同小校区や妻沼に暮らす人々だけでなく、「妻沼は知っているけれどあまり行ったことがない」という周辺地域の人たちに向けて、妻沼の魅力を広めたいと企画。PTAや「おやじの会」歴代PTA会長から成る実行委員会を立ち上げた。
当日は境内のお祭り広場にキッチンカーが出店し、13時30分からストリートパフォーマー・川原彰さんのパフォーマンスや「めぬまクイズ」「何でも発表会」など参加型企画を用意する。
メインステージは聖天山歓喜院本殿前の石舞台。「めぬま祭り」の「木やり」「まとい振り」「はしご乗り」「みこし」「練り込み囃子(はやし)」の演舞、演奏を披露。ウィーン在住のオペラ歌手・岡崎麻奈未(崎=たつさき)さん、シンガー・ソングライターの森圭一郎さんがそれぞれライブを行うほか、妻沼出身という2人のコラボライブも予定する。森さんが今回制作した150周年記念ソング「永和(とわ)の歌」を児童らと合唱、地域へ初披露するという。
夕暮れ時から、一夜限りの「ライトアップ」も行う。参道脇の木々や貴惣(きそう)門、本殿、石舞台をライトアップするほか、子どもたちが作った灯籠を並べて、「幻想的な空間を作る」「今まで見たことのない聖天様を演出したい」と意気込む。
「この事業のために、500の団体や企業、個人から協賛と寄付があった。これは妻沼の町の人たちが少しずつお金を出し合ってできた聖天さまと同様に、町の力、地域の人たちの力だと思う」と高木直輝実行委員長。「ポスターにも妻沼の魅力を集約したが、子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで、在校生も卒業生も、職業も年齢も違う人たちが集まって同じ時間、同じ場所で集う一体感を味わってほしい」と来場を呼びかける。
開催時間は12時~21時。