ジャパンラグビー リーグワンの埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)が12月10日、今季開幕戦をホームの熊谷ラグビー場で迎え、横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)に53対12で勝利した。観客数は1万2582人。
キック5本11得点を決め、チームの初戦を勝利へ導いた松田力也選手
快晴の熊谷ラグビー場で行われた新シーズン初戦。当日は試合開始約4時間前からAグラウンド前の南広場やバック広場にグッズ販売やキッチンカーなどが出店。試合前後には、スペシャルゲストのDJ KOOさんがステージパフォーマンスで会場を盛り上げた。
夫婦で来場した女性は「今日は天気もいい。こんないい開幕戦はないと思う。皆で、全身全霊で気持ちを送りたい」と笑顔。ラグビー好きで毎週末はどこかで観戦しているという男性は「今年は全チームで補強しているので勝つのは容易ではないが、ワイルドナイツの優勝を祈っている。堀江選手は今シーズンで最後なので、悔いのない試合にして、次のステップでも頑張ってほしい」と話していた。ラグビー初観戦という親子は「ラグビー場に来るのも初めて」「代表選手に会えるのが楽しみ」と目を輝かせた。
王座奪還を目指す埼玉WKボールのキックオフで始まった試合は、相手の反則から松田力也選手がペナルティーゴールで先制。小山大輝選手のファーストトライを含む3本のトライで得点を重ね、横浜Eに2トライを許すものの前半を22対12で折り返す。後半早々にディラン ライリー選手がゴールへ走りトライ。攻守で相手を圧倒し続けたワイルドナイツは後半5トライを追加し、初戦に快勝した。
試合後、坂手淳史キャプテンは「このスタジアムで開幕戦を迎えられて、大勢のファンの前でプレーできたのはすごくうれしかったし、天気も味方してくれた。皆のパフォーマンスには本当に満足、誇りに思っている。ただ、ここからがスタート。これからチームとしてどう成長できるか、どういうプレーを今後見せられるかにフォーカスして、さらに成長していきたい」と意気込む。「日本代表のメンバーに目が行きがちだが、他の選手がプレシーズンに頑張ってくれた。プレーもメンタリティーもコミュニケーションもレベルを上げていて、相乗効果でチームが良くなった」とも。
試合終了後、熊谷市はラグビー場から駅まで約4キロを徒歩で帰る恒例のイベント「スクマム!クマガヤ ウォーク」を開催し約1200人がラグビーロードを歩いた。市は中継地点「メガネのイタガキ」前で「スクマム!クマガヤ×埼玉パナソニックワイルドナイツ」のコラボシールを進呈。菓子店「梅林堂」(本社=熊谷市佐谷田)は、ラグビーロード店前で生サブレ「やわらかゴールドプレーン」を配布した。今シーズンも熊谷ラグビー場でホスト試合のある日は行う予定という。
次の熊谷ラグビー場での試合は12月23日。ブラックラムズ東京と対戦する。