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小川・カフェ併設の生花店が1周年 贈る人も贈られる人も笑顔に

尾鼻さん夫婦。カフェと生花エリアは店内でつながっている

尾鼻さん夫婦。カフェと生花エリアは店内でつながっている

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 カフェを併設する生花店「花家のSHIN」(小川町奈良梨、TEL 0493-77-3791)が12月13日、オープン1周年を迎えた。

カフェ店内。天井から降り注ぐドライフラワー

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 県道11号線「熊谷小川秩父線」沿い、奈良梨交差点近く、ガルバニウム銅板の外観と大きなガラス窓、深紅のファザードが目印の同店。花祭壇などを手がける「花職人」として30年以上活動してきた尾鼻真造さん、珠代さん夫婦が出店した。店舗面積は62平方メートル。併設のカフェはカウンター4席、テーブル3卓10席を設ける。

 生花は花束や仏花、アレンジメント、フラワースタンドなど、「花を贈る方と贈られる方、双方に喜んでもらえる花を届ける」をモットーに、定番の花から、流行の色合い、個性的な花も仕入れる。1本から販売し、アレンジメントフラワー、フラワースタンドなど、用途や贈る方の性別、予算、雰囲気などを聞いて好みに合わせるという。ラッピング料金は取らず、客自身でフラワーアレンジメントを仕上げる作業スペースも用意する。

 「花を用意する時間、ゆっくり待っていてもらう空間を作りたい」と併設しているカフェは、木の風合いと高い天井からつるして飾るドライフラワーが目を引く。ロス花を「もったいない」と乾燥させて飾り始めたところ、来店客から「雰囲気がある」「インスタ映えしていい」と声が上がり、壁面を覆うように増えていったという。ドライフラワーは販売も行っている。

 カフェのランチメニュー(1,000円)は、ライスとサラダ、ポテトが付く「ハンバーグ」やサラダと唐揚げ付きの「ミートソースドリア」などを週替わりで用意。「プリン」や「シフォンケーキ」「バスクチーズケーキ」などのケーキ類、クリームソーダ、コーヒー、紅茶もそろえる。カフェ担当の珠代さんは「父が作る有機農法の米を提供している。近所の方が毎日のように食べに来てくれるので、飽きないように考えている」と話す。

 オープンから1年がたち、行事やイベントの花を求めて町内外から訪れたり、店の花を贈られた人がファンになったり、口コミで近隣住民がお茶を飲みに来てくれたりと常連客がついた。珠代さんは「家庭的な雰囲気を大事にしたいから『花屋』ではなく『花家』。お一人さまには話しかけて会話を楽しんだり、仕事中の方は早めの提供を心がけて時間いっぱいまでゆっくりしてもらったり、家にいるようにくつろいでもらえたら」とほほ笑む。真造さんは「これからも自分たちのペースで、来てくださるお客さまを大事にしていきたい」と笑顔を見せる。

 営業時間は生花=9時~18時。カフェ=10時~16時(ランチメニューは14時まで)。水曜定休。

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