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熊谷にシェアパティスリー「KUCHEN」 日替わりの手作りお菓子販売所

「メンバー全員『お客さまのおいしい笑顔』のためにお菓子を作っている。好みのお菓子を選んでもらえたら」と話す福井さん(中央)と出店メンバー

「メンバー全員『お客さまのおいしい笑顔』のためにお菓子を作っている。好みのお菓子を選んでもらえたら」と話す福井さん(中央)と出店メンバー

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 シェアパティスリー「KUCHEN(クーヘン)」が熊谷市原島にオープンして1カ月がたった。

店内に並ぶ商品。市内の自家焙煎コーヒースタンド「珈琲工房 香澄」とコラボした同店オリジナルブレンドのドリップバッグも販売する

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 菓子製造業の営業許可を持つシェアキッチン「デンクマル」の一角にオープンした「日替わりの手作りお菓子販売所」。同シェアキッチンを利用していた福井利美さんによると、施設内のスペースを使って販売を考えた際、「キッチンをシェアしているのだから、販売もシェアできれば」とシェアキッチン利用者から有志を募り、新しい形のシェアパティスリーとして「クーヘン」を開いたという。店舗面積は9平方メートル。

 ふだんは店舗を持たず、ネット販売やイベント出店、菓子作り教室などの活動をしている個人事業主14人が登録している。白木を組んだ入り口が目を引く店内には、「焼き菓子」「ケーキ」「プリン」「アイシングクッキー」「米粉の菓子」「ロールケーキ」など「デンクマル」のシェアキッチンで製造した商品が並ぶ。

 日によって出店者や商品種類が異なるため、インスタグラムで出店者やその日に販売する商品を紹介する。「一つの店の商品だけでなく、これまでイベント出店のみネット販売のみだった店の商品をギフトボックスに詰め合わせることもできる」と福井さん。オープンから1カ月がたち、道路沿いののぼりやチラシを見て興味を持った人が立ち寄ったり、SNSで知ったという人が来店したりするようになったという。

 店舗運営もメンバーがそれぞれの得意分野を生かして協力する。福井さんは「お菓子作りが好きなメンバーが集まっているが、シェアしているのは場所だけでない。商品登録やチラシ作成、SNS投稿、店内装飾などそれぞれ得意なこと・技術もシェアしている。売れる商品が自分の作った物でなくても、お互いにうれしい。そんなメンバーが集まっている」と話す。

 「週末のみの営業からスタートしたが、近い将来には毎日オープンできるようにしたい。お客さまがいつ来てもおいしい手作りお菓子を選んでもらえるようにできれば」とも。「熊谷でお菓子土産を選ぶならクーヘン、と認知してもらえるようにしたい」と意気込む。

 営業時間は10時~16時。月曜・火曜・木曜定休。

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