温浴施設「国産米ぬか100％酵素風呂専門店 Nuca-王子（ぬかおうじ）」（熊谷市円光、TEL 050-8882-7183）が3月15日、オープンした。

和をイメージした大人の雰囲気の酵素室2

　米ぬか酵素風呂を提供する同店。冷え性や肩こりの悩みがあった代表の藤井貴芳さんが酵素風呂を体験し、「地元熊谷の人たちに酵素風呂を知ってもらいたい」と開いた。店舗面積は100平方メートル。酵素室2部屋、休憩室2部屋を設ける。

　国産の米ぬかを自然発酵させ、発酵する時に出る熱を利用して体を温める。利用者は布製の専用衣服に着替えて酵素室に入り、ヒノキの浴槽に横になって「入酵」する。「入酵」時間は1回15分。途中で「ぬかのかけ直し」を行いさらに発汗を促す。その後、シャワーでぬかを落とし休憩しながら2次発汗を促し、落ち着いたタイミングで終了。来店から約1時間で終了する人が多いという。事前にカウンセリングを行い、客の体の状態を確認している。藤井代表は「全身にぬかをかけ、自然発酵の熱で全身を包む」と話す。

　店名の「王子」は酵素風呂の中の「酵素菌」を表し、王子に客が会いに来るイメージで名付けた。藤井桂子店長は「酵素室の1室はぬかをイメージした配色で落ち着いた雰囲気、もう1室は和をイメージした大人の雰囲気になっている。米ぬかの優しい香りと温かい酵素で癒やされてもらえれば」と話す。

　藤井代表は「ぬかは自然のものなので、季節やその日の気温によっても状態が異なる。毎日営業終了後に3時間、ぬかを手入れし、次の日のための準備が欠かせない。大変だが、お客さまに良質な酵素風呂が提供できるよう努めたい」と意気込む。

　営業時間は10時～19時。要予約。料金は一般＝4,400円（初回限定＝3,850円）、中学生以下＝2,200円。回数券、定期券も用意する。