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熊谷から秩父を走る蒸気機関車「SLパレオエクスプレス」 今季の運行始まる

川崎車両で製造され、80年を迎えたSLパレオエクスプレス

川崎車両で製造され、80年を迎えたSLパレオエクスプレス

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 蒸気機関車「SLパレオエクスプレス」が3月20日、2024年の運行を始めた。

川崎車両で製造され、80年を迎えたSLパレオエクスプレス

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 「SLパレオエクスプレス」は、1988(昭和63)年のさいたま博覧会に合わせて秩父鉄道(熊谷市筑波)が運行開始した蒸気機関車。「パレオ」は秩父で発掘された化石「海獣パレオパラドキシア」に由来する。2024年2月19日に製造から80年を迎えた。同鉄道グループ観光統括部の石川菜摘さんは「人の年齢だと傘寿の節目に当たる。傘寿のテーマカラーは濃黄色とされていることから、ファーストランのヘッドマークと通年使用するサボ(指定席の表示板)は、傘寿をイメージした黄色を使用している」と紹介する。

 当日は今季のファーストランを一目見ようと多くの人が集まった。10時ころに「FIRST RUN」と書かれた黄色ヘッドマークに日章旗を掲揚したSLの姿が見えるとホームはにわかにざわめき、スマホやカメラを持った人たちが場所を譲り合いながら次々写真撮影していた。夫婦で乗車するという男性は「妻と交代でシャッターを押してSLをバックに撮影したが、人が多いので2人で撮影する時間はないかな」と足早に車内へ向かった。ホームには、同鉄道沿線のキャラクターマスコットのムジナもん(羽生市)、ニャオざね(熊谷市)が登場。子どもたちと写真を撮ったり握手をしたりし、出発時は列車に向かって手を振り乗客を見送った。

 石川さんは「SLパレオエクスプレスは今年で運行から36年を迎える。2024年のファーストランの日を無事迎えられるのも、SLパレオエクスプレスを支えてくださる多くのお客さまや、沿線地域の皆さまのお力添えあってのこと。これからもより魅力あるイベントを企画していくので、多くのお客さまにSL列車の旅を楽しんでもらえれば」と話した。

 運行は11月17日まで。土曜、日曜、祝日を中心に合計94日間、熊谷駅から三峰口駅間を1日1往復する。乗車は全車指定で、乗車区間の普通乗車券とSL指定席券(片道=駅窓口1,100円、SL予約システム1,000円)が必要となる。

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