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東松山・箭弓稲荷神社門前に「門前茶屋 箭弓の森」 新たな名所に

「クラウドファンディングのことを思うと感謝で胸が詰まる思いがする。皆さんの気持ちがありがたかった」と振り返る平田さん(右)とスタッフ

「クラウドファンディングのことを思うと感謝で胸が詰まる思いがする。皆さんの気持ちがありがたかった」と振り返る平田さん(右)とスタッフ

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 東松山市・箭弓(やきゅう)稲荷神社の門前に「門前茶屋 箭弓の森」(東松山市箭弓町、TEL 0493-81-6861)がオープンして2カ月がたった。

漆喰の外壁、建具、入り口のタタキ、草屋根など、職人らが後世に残す作品として協力した「箭弓の森」外観

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 五穀をつかさどる神を祭る箭弓稲荷神社。「やきゅう」の読み方から野球選手も参拝することでと知られる。これまで参道に店が少なく参拝客が休けいしたり土産物を販売する場所がなかった。

 2022年、空き家だった門前の古民家再生を持ちかけられた地元和菓子店「富久(ふく)屋」の平田匠社長が、「地元の特産品や地域ブランドをPRする茶屋として、東松山認定の特産品『ひがしまつやまプライド』などを展示販売し、地元の人たちや参拝者に東松山市、比企地域を紹介したい」と約5,000万円をかけて再生に着手。クラウドファンディング・プロジェクト「箭弓稲荷神社門前の再興に向けた『箭弓の森』」で一部資金を集め、今年3月26日にオープンした。

 店舗場所は社殿前の鳥居の近く。木造2階建ての建物は、草を生やした勾配のある屋根、以前からある「水」と書いた鬼瓦が目を引く。延べ床面積は約30坪。1階の半分はクラフトビールや手焼きせんべい、最中(もなか)、団子、ハンバーグなど東松山市認定特選品「ひがしまつやまプライド」を並べ、もう半分には施設を運営する富久屋の商品を並べる。

 茶屋限定メニューは、「わらび餅ドリンク(黒蜜きな粉・抹茶)」(650円)、「焼き牡丹(ぼたん)だんご(タレ付き・なし)」(230円)、「箭弓の森の力餅(きな粉・クルミ・あんこ・からみ)」(480円)など。イートインコーナーは販売商品の飲食に対応する。

  平田さんは「多くのお客さまにご利用いただき感謝している。古民家再生は本当に困難で、いくつもの壁が立ちはだかったが、そのたびに人との縁に恵まれ良い方向へ向かった。クラウドファンディングを通じて開店前から多くの人々に認知されたことも大きい」と振り返る。「すぐ前にある箭弓稲荷神社は地元民の心のよりどころ。旅行者はもちろん、地域の人も参拝の折りに気軽に立ち寄ってもらえたら」と話す。

 営業時間は10時~18時。イートインコーナーは、1階=6席、2階=テラス11席。

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