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グライダー世界選手権出場の慶応大選手、熊谷市長を表敬訪問

左から、梅沢さん、松本さん、小林市長、清水さん

左から、梅沢さん、松本さん、小林市長、清水さん

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 7月にポーランドで開かれたジュニア世界グライダー選手権に日本選手として初出場した慶応義塾大学体育会航空部の学生らが9月24日、小林哲也熊谷市長を表敬訪問した。

左から梅沢さん、清水さん、松本さん

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 熊谷市の利根川河川敷にある「妻沼滑空場」(熊谷市葛和田)は、離発着回数日本一を誇る学生グライダーの聖地。年間通して多くの大学生が飛行訓練に励み、学生競技会も開かれている。同大航空部も妻沼滑空場でトレーニングを重ねている。

 この日は、「FAI(国際航空連盟)2024ジュニア世界グライダー選手権」に出場した理工学部大学院2年の松本健吾さん、グラウンドスタッフを務めた法学部4年の清水優果さん、総合政策学部1年の梅沢健太郎さん、航空部前監督で日本学生連盟妻沼訓練所の栗山修所長、同大OB熊谷三田会会長で梅林堂の栗原良太社長が熊谷市役所を訪れ、選手権の様子や結果などを報告した。

 同選手権は、世界中の25歳未満のグライダーパイロットが競う世界最高峰のジュニア大会。総合順位は21か国44人中30位だが13日間にわたるフライトでは3位を獲得した日もあったという。栗山所長は「2030年に迎える慶応航空部100周年に向けて、世界への挑戦を実現するため積極的に海外での競技参加などの実績を積み、松本さんが日本選手として初めてFAI(国際航空連盟)公認の同大会に出場できた」と話す。

 松本さんは「文化が違う中で飛べたのは良い経験。安全に飛行し無事故で帰ってくることを目標に挑んだ。世界のトップ選手と肩を並べ、グライダーを通したつながりを実感できた。気象や周りの機体状況など地上から無線で伝えてもらい、清水さん、梅沢さんと3人でチームとして結果をまとめることができた」と振り返り、グライダーに取り組む各国の環境の違いや、各国選手との交流会で日本食や「妻沼滑空場」を舞台に学生の航空部が描かれた人気コミック「ブルーサーマル」、振る舞ったところ好評だったという市内の蔵元「権田酒造」の製品「ブルーサーマルラベルの日本酒」などについて話した。

 小林市長は「素晴らしい選手が熊谷で育ったことに感謝している。妻沼滑空場の環境整備も進めていくと日本のグライダー文化の裾野が広がると思う。今後も頑張ってほしい」と激励した。

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