古墳や古代をテーマにしたイベント「行田古墳フェスティバル」が10月20日、さきたま古墳公園(行田市埼玉)周辺で行われる。
さきたま古墳公園は、日本最大級の円墳「丸墓山古墳」と武蔵国最大の前方後円墳「二子山古墳」など9基の大型古墳が群集する「埼玉(さきたま)古墳群」(国特別史跡)を含む公園。面積は約30ヘクタール(東京ドーム約6.4個分)。貴重な文化財を展示する「県立さきたま史跡の博物館」や、はにわ作り体験ができる「はにわの館」などもある。
行田市内の企業や団体、公募ボランティアから成る「行田古墳フェスティバル実行委員会」が、古墳の魅力を体感してもらい地域活性化につなげたいと初開催する。
当日は、解説付きで国宝「金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)」が出土した稲荷山古墳を含む大型古墳5基を巡る「古墳ガイドツアー」や、リアル謎解きゲーム「古代の王が遺(のこ)した幻の秘宝」、古墳を上空から眺める「熱気球体験」のほか、「はにわづくり体験」を企画。ステージイベントでは、古墳シンガーで「古墳にコーフン協会」会長のまりこふんさん、行田市観光大使の鳥居みゆきさん、Noeさん、行田ゼリーフライ大使の潮崎ひろのさん、忍城おもてなし甲冑隊など、行田にゆかりのあるアーティストらがミニライブやトークショーを行う。
会場内に市内の飲食店や16台のキッチンカーが出店するほか、物販・ワークショップも予定。柄足袋や南河原スリッパ、古墳グッズ、ミニ花手水(ちょうず)セットなどの生花販売、行田在来の枝豆「さきたまめ」や古墳型の薄焼き煎餅ではすの実入りあんを挟んだ「さきたま古墳あんこ煎餅」、勾玉(まがたま)オルゴナイトアクセサリー、学校給食で知られる「わたぼく牛乳」、行田市に伝わる郷土料理「ゼリーフライ」、稲荷山古墳の形のご飯に2種のカレーを添えた「古墳カレー 行田古代米カレー」、行田たい焼き、枝豆アイス、ベビーカステラ、かき氷、焼鳥なども販売する。
実行委員長を務める小松和弘さんは「古墳はその謎も魅力。大人にも子どもにも古墳の歴史や役割を知ってもらい、イベントを通じてそれぞれの楽しみ方を発見してもらえれば。御墳印でつながる全国の古墳関連自治体とのネットワークを生かし、熊谷市や羽生市、久喜市、東松山市、深谷市、吉見町をはじめ、愛知県名古屋市や茨城県石岡市、群馬県榛東村など、古墳がある自治体のPRブースも設ける。『東西の古墳をつなぐ』取り組みとして古墳文化の普及と地域の活性化を図りたい」と意気込む。「継続開催で国内外の古墳ファンが集う新たな観光イベントに成長できれば」とも。
開催時間は10時~16時。入場無料。