行田市役所近くの北谷通り・新町通りを中心に4月21日・22日、そぞろ歩きを楽しむ「ぎょうだ蔵めぐりまちあるき」が開催される。主催はNPO法人ぎょうだ足袋蔵ネットワーク(TEL 048-552-1010)。
同市中心部に点在する20の蔵や建造物(近代化遺産) を巡り、蔵や町の魅力に気付き関心を持ってもらおうと始まった同企画、今回で14回目を迎える。
参加者は受付場所となる「足袋蔵まちづくりミュージアム」でスタンプラリーマップを受け取り、自由に蔵や蔵のある町並みを眺めながら「まち歩き」を楽しむ。現存する数少ない木造の足袋蔵「陶芸工房行田窯」や、同市指定文化財に指定され保存・活用に向け改修中の「旧忍町信用組合店舗」など同イベントに合わせて特別公開される蔵や、イベントのみ限定公開となる個人蔵もある。
当日は蔵や路地で作品展示販売や上映会、演奏などさまざまな催しを用意するほか、レトロなボンネットバスで市内周遊も企画する。参加費200円(小人100円)にはボンネットバス乗車券、藍染体験料割引券、足袋とくらしの博物館入場券などが付き、着物を着て参加すると参加無料、My足袋作り体験の割引特典もある。
ドラマ「陸王」の「こはぜ屋」外観として登場したイサミコーポレーションスクール工場内では、市内の足袋屋が集結してさまざまな種類の足袋を販売する「足袋屋横丁」が出現。行田商工センター内にあるホールでは「陸王展」も開いている。
同法人の朽木宏さんは「行田にはいくつもの蔵が現存している。蔵を利用してイベントを催すことで『蔵ってこんな風にも使えるんだ』ということを知ってほしい」と話す。「もし蔵を使ってみたい、起業したいという方には再活用のアドバイスができるので、気軽にミュージアムへ寄ってみて」とも。
朽木さんは「まちおこしイベントというと『おもてなし』することを考えがちだが、町の文化に気付き自分たちの町に誇りを持っていれば、自然と来場者へも親切にしたくなる。私たちの活動は市民に『行田っていい町だな』『素晴らしいところがあるんだな』と町を見直してもらおうというもの。イベントを通じて市外から来場者があったり、蔵を使ったアート作品の販売があったりと自分たちの町の魅力に触れ、自信を持って誇れるようになれば」と話す。
今回初めての試みとなる「妻沼手づくり市」とのコラボでは、オリジナル手拭いを制作し、1枚800円で販売する。
開催時間は10時~16時。22日は15時まで。