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カンヌで日本のVR作品初上映 グライダーで空飛ぶ仮想体験

上映会当日の様子。一人一人がVRゴーグルを装着して仮想世界を体験する。

上映会当日の様子。一人一人がVRゴーグルを装着して仮想世界を体験する。

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 「ブルーサーマルVR -はじまりの空-」が5月11日、カンヌ国際映画祭の併設マーケット「Marche du film」で上映された。

監督・脚本を担当した上田慎一郎監督

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 監督・脚本を担当した、映画制作団体パンポコピーナ代表の上田慎一郎さんによると、日本のVR作品がカンヌに出展し、上映されたのは今回が初めてという。

 VR作品の題材には熊谷市妻沼のグライダー滑空場をはじめ同市地域が登場する漫画「ブルーサーマル」が選ばれ、VRの特性を生かしたストーリー仕立てで上映された。

 上田慎一郎監督は「今まで劇映画ばかりを撮ってきたが、映画とVR作品は演出の考え方やフローが全然違うことが分かった。基本的に劇映画は作品を世界の外から見るが、VRは視聴者がその世界に入り込み体験をする。『体験』をつくるために映画内で何かしらの役割を与える場合があり『ブルーサーマル』で言えば原作にはいない新入部員として、視聴者が登場人物の一人となる」と話す。

 物語は、「ブルーサーマル」の第一話を基にして作られており、主人公の代わりに新入部員=視聴者が初フライトを体験するストーリーに変更した。

 上田慎一郎監督は「グライダーというのは何なのか、どのようにして飛ぶのか、飛んだ時の風景はどのような風景なのかが仮想体験できる物語になっている。自分もこの作品のオファーを受けるまでそうだったがVRを体験したことがある人はまだまだ少ない。劇映画やドラマとVRは全然違う。『VRもこんなに面白いのか』とこの作品でVRに出会うきっかけになってくれれば』と笑顔を見せる。

 一般公開は7月上旬を予定しており、全国の複合カフェやホテル、カラオケ、ゲームセンターなどで気軽にVRを体験できる店舗常設型サービス「VR THEATER」、あるいはVRポータルアプリ「VR CRUISE」で体験可能となる。

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