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「熊谷染」で日本と中国の子どもたちがアート交流

県伝統工芸士の大久保さんから直接指導を受ける子どもたち

県伝統工芸士の大久保さんから直接指導を受ける子どもたち

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 さまざまな学び・体験を通じてグローバルな子どもを育てる活動を展開するNPO法人「AEA」が8月4日、日本と中国の子どもたちがアート交流するワークショップイベント「夏休み特別企画 熊谷染めで中国の子どもたちと交流」を開催した。協力はNPO熊谷染継承の会。

製作したハンカチ染め

 「教育は社会を変える小さなプロジェクト」をコンセプトに、考える力や創造する力、問題解決する力を持ち、生き抜く力がある「グローバルキッズ」を養成する同法人。イベントは言葉や文化を超えてアート交流することを目的に、5人の子どもが中国武漢校区で芸術を学ぶ小学生30人をもてなし、交流した。

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 当日、小川町の埼玉県伝統工芸館に到着した中国の子どもたちと日本の子どもたちは、NPO熊谷染継承の会代表で埼玉県伝統工芸士・大久保伯男さんから熊谷染の歴史、色付けの手順など説明を受けた後、それぞれ筆を持ち、ハンカチ染め体験を行った。

 「今まで筆を立てて使ったことがない」という中国の子どもたちは、初めて知る技法に戸惑いながらも、お互いに見せ合ったり、重ね塗りで色が濃くなる様子を興味深く眺めたりして体験を進めていった。約90分間の体験で色を付け名前を入れ仕上げた。

 事前に、日本の子どもたちは「英語が通じない場合、どのようにコミュニケーションを取ったらいいか」意見を出し合って準備していたが、英語を話すことができる子どもも多かった。色の名前や簡単な動作に英語を使ったり、複雑な場合はジェスチャーで伝えたりして、終始ホスト役として熊谷染体験をサポートした。

 「言語はツールの一つ」と話す代表の赤井由紀子さん。「英語ができる、中国語が分かるではなく、どう交流したらいいのか自ら考えることが大切」と話す。

 終了後のアンケートでは「期待以上だった」「全てが面白かった」という感想があった。赤井さんは「子ども時代の体験や経験の記憶は、その人をつくり育てていくはず。今後も子どもたちの興味を引くアートやサイエンスの部分を取り入れながら、言葉や文化の違いを超えて交流する素晴らしさを伝え、体験を企画していきたい」と話した。