国内最高気温41.1度を記録した熊谷地方気象台で8月4日、気象台を開放して「あっぱれ!熊谷お天気フェア」が開催された。
天気や自然災害などを身近に感じてもらおうと2000年から開催している同イベントは今年で18回目。
この日は市内外から学生や子ども連れなど210人が参加。約30分間の気象台見学ツアーでは、24時間体制で気象監視や天気予報、防災情報などの作成・発信を行う現業室や気温・雨量風量などを観測する露場(ろじょう)、上空に向けて電波を発射し風向・風速を測定するウインドプロファイラなど、普段天気予報でよく目にする気温や雨量がどのように観測されているのか、機器を前に解説するスタッフの言葉に耳を傾けていた。気象台と気象予報士会による実験コーナーでは、ペットボトルを使い雲の発生を体験する実験や、液状化の再現実験、竜巻の様子を再現する実験を行った。
災害予防や交通安全の確保などに貢献する同施設。例年、埼玉県警察本部や同市地球温暖化防止活動推進センター、国土交通省関東地方整備局荒川上流河川事務所、日本気象予報士会埼玉支部が協力し、自然災害擬似体験やミニ白バイ乗車体験も行っている。初参加した埼玉県防災士会は「もし災害が起こった時、防災リュックサックに何を入れて持って行くか」を考え、60秒間にホワイトボードに貼られた絵をリュックサックへ入れる体験を企画。来場した親子や夫婦が2人一組で参加し、悩んだり相談したりしながら持参するものを選んでいた。
熊谷市内から参加した小学2年生児童の一人は「いろいろな場所の温度を計るのが面白かった。日陰の土とコンクリート、パトカーの白い部分と黒い部分で温度が全然違うことが分かった」と話していた。